Sapeet株式会社Sapeet269A東証グロース情報・通信業2025年9月期, 単体, 日本基準
Sapeetの売上高は10億円です。
売上100円あたり約5円が営業利益として残ります。
前期から売上は+56.9%、営業損益は黒字に転じました。
数字で見ると
2025年9月期、現金は総資産の36%
開示された数値から自動で作った要約
※ 営業CFは純利益を下回り、差額を非資金項目・運転資本として表示しています
2025年9月期の数字(書類の提出日 2025-12-19)
Sapeetが100円売ったとき、何にいくら使い、いくら残るか。
年度をそろえて、売上から粗利・本業の利益・純利益が残る割合を比較します。未開示の年度は線をつなぎません。
2023年9月期 → 2025年9月期
売上(銀行・保険は経常収益)は棒、各利益率とFCFマージンは折れ線です。年度をそろえて、事業規模と利益・現金の残り方を比べます。FCFは営業CFと投資支出から計算する場合があります。
前期比(2024年9月期 → 2025年9月期)
従業員数(連結) +29.3% · 売上(連結) +56.9%
| 指標 | 23/9 | 24/9 | 25/9 |
|---|---|---|---|
| 従業員数(連結) | 36 | 41 | 53 |
| 平均年間給与(提出会社・単体) | — | 650万円 | 695万円 |
| 平均年齢(単体) | — | 35.0歳 | 35.6歳 |
| 平均勤続年数(単体) | — | 2.3年 | 2.5年 |
1人あたりの値は連結売上・利益を連結従業員数で割ったものです。平均年間給与・年齢・勤続年数は提出会社単体の値で、持株会社では本社の少人数の平均になることがあります。従業員数の定義は会社ごとに異なります。開示値から計算(DERIVED)。
この会社が出てくる業界地図。
2025-09-30
Sapeetは東京都港区に本社を置く、2016年設立のソフトウェア・SaaSの会社です。連結の従業員は53人。東証グロースに上場しています。
出典: 有価証券報告書(S100XBWT、2025年12月19日提出)。提出時点の情報で、その後の変更は反映していません。
会社が提出した有報の記述を、年度と出典を添えて確認できます。
提出日 2025-12-19 · 書類 S100XBWT
3 【事業の内容】 当社は「ひとを科学し、寄り添いをつくる」をミッションとして掲げ、「人の身体性・精神性・行動をデータとロジックに基づき分析/可視化する。また、その技術を簡単に利用できるように、仕組みを開発し続ける。その仕組みによって、人と社会がより最適な状態で触れ合い、人のポテンシャルを解放したり、生活の質を高めたり、と心身豊かになれる世界をつくります。」を実現すべく、様々な事業に取り組んでおります。 当社の強みとする技術分野としては、AI及び3Dに関するものがあります。AIに関する技術分野としては、主に画像認識、自然言語処理(*5)、機械学習(*6)/深層学習(*7)を中心としております。また直近では、LLM(*8)や生成AI(*9)の活用を進めております。当社においてはこれらの技術を組み合わせ、さらに専門家との協同により付加価値の高い専門的な技術・ノウハウ等のナレッジを蓄積したデータを様々な形で提供できるアルゴリズム(*10)をもとにした「Expert AI」を中核として、顧客企業のニーズに合わせたプロダクト開発・プロダクト開発支援・コンサルティング等を行うAIソリューション、自社で開発したプロダクトを主にSaaS(*11)型で顧客企業に提供するAIプロダクトの提供を行っております。これらを総称してExpert AI事業と称しております。 Expert AIは、業務効率化を主な目的とするAIが「ノンコア業務(例えば、直接的に利益を生み出さない業務)を代替し業務効率化を図る」ことに対し、「AIで各領域の専門家ナレッジを再現・サポートし、コア業務(例えば、利益の創出に直結する業務)の価値をさらに増幅・拡張する」ものと定義しております。これまで当社はウェルネス領域の専門家(理学療法士、整形外科医、柔道整復師等)、セールス領域の専門家(コンサルタント等)等との協同によるExpert AIによりサービス提供を行っております。今後も、様々な領域の専門家との協同より、更なるExpert AIの強化や創出により当社事業の拡大に努めてまいります。 AIソリューション及びAIプロダクトのいずれも、それぞれ単体でサービス提供が可能となっておりますが、いずれもExpert AIを技術の源泉としており、その他の技術の共通化や、ノウハウの共有等により、売上の最大化や開発コストの低減が行えるといった特徴を有しております。 Expert AI事業全体を図示すると、以下のとおりであります。 (1)AIソリューション 当社の保有するAIや3D等の技術をもとにしたアルゴリズムモジュールを、顧客ごとの要件に合わせて組み合わせ、これら技術の活用ニーズがある業種業界向けのサービス提供(主にAI身体分析アルゴリズム)や、LLMを用いた生成AIモジュールを集客や営業・接客の場面で活用できるようにするサービス提供(主にコミュニケーションアルゴリズム)を行っております。また具体的には、営業・接客型化やシステム化、蓄積データのものづくりへの活用による製品開発支援等を行っており、当社技術を顧客ニーズに寄り添った形で、プロダクト開発・コンサルティングといった様々フェーズでサービスを提供しております。当事業年度より、各種AIエージェント(*12)の開発にも注力しており、営業AIエージェント、インサイト創出AIエージェント、ナレッジ整備エージェントを開発し、汎用的な機能を集めた営業AIエージェントα版もリリースしております。 AIソリューションの提供手法を図示すると、以下のとおりであります。 当社では顧客価値を最大化するために、様々なAIソリューションから最適なAIソリューションの導入を戦略策定フェーズから全面的にサポートしております。また、AIソリューションの導入に伴うAI開発や実装だけでなく、その前段階の業務の整理や要件定義、業務フローの改善、導入後の保守運用等も行い、当社が一気通貫で対応することで顧客価値や費用対効果の最大化を目指しております。また、当社AIプロダクトのSaaSカスタマイズパッケージや、当社独自のExpert AI等を活用することで、より早期の開発・実装、より高い費用対効果を実現することも可能であります。 戦略策定から保守運用・ライセンス提供まで、一気通貫でのAIソリューションの提供を可能としていることから、短期・中期におけるサービス提供に係る収益(戦略策定~実装)だけではなく、保守運用やライセンス収入といった長期間に渡る安定的なストック売上獲得も可能となっております。また、顧客内での内でのプロジェクト拡大や、他社への横展開等により更なる拡大を図ってまいります。 AIソリューションにおいて注視している指標について、上位10プロジェクトの平均受注単価※1は、取引先企業規模の拡大や、案件規模拡大により上昇傾向にあり、2025年9月期20百万円(前期比2百万円増加)となりました。継続率※2は、2025年9月期70.8%(前期比19.2ポイント低下)となり、前期にPoCからスタートする新規取引先が急増したことから、前期の高水準と比較して低下したものの、一定水準は維持しました。 ※1 当該期に新規受注したプロジェクトの受注額の平均値、2025年9月期は2024年10月から2025年8月までの平均値 ※2 売上高100万円以上の取引先について、前期に売上計上があった取引先のうち当期にも売上計上があった取引先の割合、2025年9月期は8月末までの数値 (2)AIプロダクト AIプロダクトは、「カルティ」のブランドで主にSaaSによりサービスを提供しております。ひとを科学し、ノウハウを詰め込んだExpert AIにより接客・商談現場における"バラつき"を解消し、お客様とのコミュニケーションのAI・DX化を実現するクラウドサービス(カルティクラウド)であります。 現在リリースされている主なサービスとしては、「シセイカルテ」「マルチカルテ」「カルティロープレ」であり、単一のサービスとしての利用のみならず、複数のプロダクトを組み合わせた提案やサービス提供も行っております。一般的なSaaSの場合、個別のカスタマイズを行うことはできませんが、当社のAIプロダクトにおいては個社ごとのカスタマイズ提供も可能となっております。中長期的には、ウェルネス業界の店舗DXを一気通貫でサポートできるようなオールインワンSaaSとしてのポジションを確立すべく、各サービスの機能拡充や相互利用できるような開発を進めております 本書提出時点において、主なカルティクラウドにおいては以下の3サービスであり、総アカウント数※3 は2025年9月末4,123アカウント(前事業年度末月比675アカウント増)となっており、解約率※4 については2025年9月期1.37%(前事業年度比0.55ポイント上昇)となっております。なお、AIプロダクトのうち、「シセイカルテ」の売上高が引続きAIプロダクト全体の8割程度を占めておりますが、「マルチカルテ」「カルティロープレ」の拡大により「シセイカルテ」への依存度は低下しております。 ※3 カルティ シセイカルテ・カルティ マルチカルテ・カルティ ロープレのアカウント数の合計 ※4 カルティ シセイカルテ・カルティ マルチカルテにおけるMonthly Gross Revenue Churn Rateの平均値(カルティチャットは取引件数の重要性が低いことに より除外)、2025年9月期は8月末までの平均値 Monthly Gross Revenue Churn Rateは、月内に発生した解約やダウングレードによる損失金額をベースに、解約等が与える影響を示す指標をいう。 SaaSの一般的な特徴として、サービス開始まで一定の開発期間が必要であるものの、サービス開始後は契約期間において安定的な収益が獲得できる点にあります。例えば、「シセイカルテ」の場合は、契約期間が1年間・2年間・3年間のプランがあり、かつ契約期間においては原則として解約不可であることから、新規ユーザーの増加に従い収益がストック型で逓増するモデルとなっております。それにより、固定費を吸収し損益分岐点を突破することにより、高い収益率を確保することを見込んでおります。 ① カルティ シセイカルテ(以下、「シセイカルテ」と記載) 「シセイカルテ」は、「AI姿勢・可動域・歩行分析」といった姿勢分析を主な機能とした、コミュニケーション支援ツールであり、SaaSプロダクトとしてサービス提供しております。「シセイカルテ」は、理化学療法士・整形外科医・柔道整復師等の身体の専門家から姿勢分析の専門ノウハウを再現したExpert AIをもとに、姿勢のゆがみ等をAIにより分析し、タブレット端末やスマートフォンにおいて可視化するツールであります。 シセイカルテは主に、以下の機能・特徴を有しております。 ・ タブレット端末やスマートフォンのみで、体の歪みを数値化できる。 ・ 体の歪みを3D技術で可視化することができ、利用者の行動変容を促すことができる。 ・ 分析結果に対して、改善メニューをAIがレコメンドすることができる。また、レコメンド内容はカスタマ イズ可能であり、事業者ごとのメニュー提供も可能である。 ・ 施術履歴のデータベース機能を有しており、利用者の身体の変化を写真・数値・グラフで記録することが できる。 本書提出時点における主なターゲット業種としては、整体院、接骨院、鍼灸院、フィットネス、歯科医院となっております。顧客においては、「姿勢」の可視化を通じた顧客とのコミュニケーションにより、利用者数の増加やリピート率の向上を目的としてご利用いただける事例が多くあります。 また、姿勢分析だけではなく、歩行分析及び動作分析機能を有しており、当該機能は介護施設がターゲットとなります。 なお、当社は、様々な不調と相関関係があると言われている「姿勢」に着目しており、2025年9月末時点で約 200万回分の姿勢分析データを保有しております。当社では様々な専門家と、「姿勢×メンタル」「姿勢×栄養」といったように姿勢と姿勢に関連するテーマでオンラインセミナーを開催しており、これまでに累計3,500名以上の申込実績があるなど専門家からの関心も高い領域であると認識しております。 ② カルティ マルチカルテ(以下、「マルチカルテ」と記載) 「マルチカルテ」は、利用者が自社の事業や業務の流れに沿って、マルチカルテ上に記録しておきたい顧客情報、施術記録、トレーニング記録、接客記録、顧客からヒアリングした事項といったすべての項目を、ノーコードで制限なく自由にカスタマイズ可能なカルテサービスであり、SaaSプロダクトとしてサービス提供しております。タブレット端末での利用を想定しており、タップ操作や手書き機能により、紙に書いているものと同じ内容を入力することができ、ペーパーレス化の実現にも寄与しております。 マルチカルテはシセイカルテとのセットでご利用いただくケースが多いですが、マルチカルテ単体でもサービス提供を行っております。分析・可視化のみならず、電子カルテ機能や施術履歴データベース機能も搭載しており、コミュニケーション支援のためのDX(*13)ツールとしても活用されております。 マルチカルテは主に、以下の機能・特徴を有しております。 ・ カルテのすべての項目がノーコードでカスタマイズ可能となっており、自社専用のオリジナルカルテを作 成することができる。そのため、あらゆる情報を一元管理することができ、利用者間でのスムーズな連携 が行える。 ・ ヒアリングや施術が理想的なフローとなるように項目をカスタマイズすることが可能であり、実際の流れ に沿って項目を変化させることができるため、理想的なフローの型化をすることができる。 ・ 接客内容の音声記録、文字起こし、要約、箇条書き変換を自動で行うLLMを活用した「AIカルテ」機 能(オプション) ・ 利用者のスマートフォン等から、事前に必要事項の入力が行え、来店時の業務を効率化できる。 ・ 画像・表・グラフなど様々な表現方法が選択でき、円滑な顧客とのコミュニケーションを促進することが できる。 ・ 手書き入力機能を有しており、同意書の手書き署名や、利用者の状態を手書きで補足説明できる。 上記のように、カルテのすべての項目を自由にカスタマイズできることで、シセイカルテのような特定の業界だけではなく、より広い業種・業態での利用が可能となっております。 本書提出時点における主なターゲット業種としては、シセイカルテと同様ですが、すべての項目のカスタマイズが可能であるため、カルテを利用する業種であればターゲットとなります。 ③ カルティロープレ 「カルティロープレ」は、AIソリューションで実績のあるAIロープレを、SaaS型のサービスとしてカルティクラウドのラインナップに追加しております。営業・接客をはじめとする様々なテーマや、界や各社の課題・注力ポイントに合わせたトレーニングを提供できるサービスであり、幅広い顧客層に提供することが可能となっております。 カルティロープレは主に、以下の機能・特徴を有しております。 ・ AIと、営業・接客など、様々なニーズに応じたロールプレイングができる。 ・ シーンや AIのペルソナを、自由に設定ができる。 ・ ロープレを評価ができる 、評価項目も自由に設定できる。 ・ 好感度を設定して心理的距離をつめる練習ができる。 ・ 生成AIによる理想のロープレシーン作成サポートがある。 ・ 管理画面からロープレの実施状況や、ボトルネックを瞬時に把握することができる。 また、営業という場面においては、「AIとリアルなロープレが実施でき、教育工数が削減できる」、「トップセールスの要素を学習したAIが、会話を評価することができる」、「ロープレ動画の振り返り、コメントが可能」といった特徴を有しております。 カルティロープレは、シセイカルテやマルチカルテと異なり幅広く提供が可能となっているため、IT・情報通信、小売、化学・医薬品、不動産、建設、総合商社、公共機関・非営利団体、コールセンター、金融、特定検診等の幅広い業種に対して提供しており、今後も提供範囲が拡大することを見込んでおります。 以上述べた事項を、事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 [事業系統図] * 用語集 用語 内容 1 3D Three Dimensionsの略称であり、「3次元」や「立体」をいう。 2 バーチャルフィッティング 衣服の3Dデータを用いて、ユーザーの体型の3Dアバターによりオンライン上で疑似的に衣服の試着ができる技術をいう。 3 AI Artificial Intelligenceの略称であり、学習・推論・認識・判断などの人間の知能的な振る舞いを行うコンピューターシステムをいう。 4 ISMS 国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が共同で策定する情報セキュリティ規格で、情報資産の保護、利害関係者からの信頼を獲得するための“セキュリティ体制の確保”を目的としたフレームワークをいう。 5 自然言語処理 人間が日常的に使っている自然言語をコンピューターに処理させる一連の技術をいう。 6 機械学習 人工知能技術の主要な研究分野であり、データを反復的に学習させ、そこに潜むパターンを見つけ出すことで、コンピューター自身が予測・判断を行うための技術・手法をいう。 7 深層学習 Deep Learningと同義であり、ニューラルネットワークにより機械学習技術を実装するための手法の一種である。従来の機械学習技術では、教師データの特徴をどう数値化するかを人間が定義する必要があったが、深層学習ではアルゴリズムによって教師データの特徴を数値化できるため、複雑な特徴を表現することが可能となっている。 8 LLM Large Language Modelsの略称であり、非常に巨大なデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された言語モデルをいう。一般的には大規模言語モデルをファインチューニングなどすることによって、テキスト分類や感情分析、情報抽出、文章要約、テキスト生成、質問応答といった、様々な自然言語処理タスクに適応でき、代表的な事例としてはOpenAIのChatGPT、MicrosoftのAzure AI等がある。 9 生成AI 学習したデータから様々なコンテンツを生成する能力があるAIをいう。 10 アルゴリズム コンピューター上における問題を解くための手順・解き方をいう。 11 SaaS Softwar
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当社が本書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1)経営方針 当社は「ひとを科学し、寄り添いをつくる」をミッションとして掲げ、「人の身体性・精神性・行動をデータとロジックに基づき分析/可視化する。また、その技術を簡単に利用できるように、仕組みを開発し続ける。その仕組みによって、人と社会がより最適な状態で触れ合い、人のポテンシャルを解放したり、生活の質を高めたり、と心身豊かになれる世界をつくります。」を実現すべく、様々な事業に取り組んでおります。 また、ミッションの達成のために、短期・中期においては「デスクレスワーカーのエンパワーメント」「ウェルネスデータの分析・可視化による」に取り組んでまいります。 ① デスクレスワーカーのエンパワーメント 国内就業者のうち、いわゆるデスクレスワーカーは約60%を占めていますが、現場ではまだまだ紙ベースの作業が多くDX化が進んでいない状況があります。 書類作成やPCへの転記作業などに時間をとられることや、情報共有のタイムラグや記入漏れ・紛失などのリスクがあり、こういった状況下では、当然データ管理も難しく、企業にとって重要な資産であるデータも活用することができません。 業種柄デジタル人材が不足することが多く自社でのシステム構築等も難しいことから、当社では社内のデジタル人材への不足に対してAIを用いた解決策を提示し、業務の効率化やデータの利活用等(アナログからデジタル)によるデスクレスワーカーのエンパワーメントを進めてまいります。 ※『2023年度総務省統計局「労働力調査(基本集計)」』 オフィスワーカー(管理的職業/専門的・技術的職業/事務従業者)、 その他デスクレスワーカーを保安職業/農 林漁業/生産工程/建設・採掘/運搬清掃等/分類不能 従業者と定義 ② ウェルネスデータの分析・可視化による健康寿命の延伸 「健康寿命の延伸」について、厚生労働省が2019年5月に「健康寿命延伸プラン」という「2040年までに健康寿命を約5歳伸ばす」といった計画を打ち出されているように、医療費の増大の一要因ともなっており社会的な課題となっております。 当社は、AIプロダクトである「シセイカルテ」を通じて本書提出日時点において200万回以上の姿勢分析を実施し、そのデータを蓄積しております。姿勢は様々な不調と相関関係があると言われており、今後更なるウェルネスデータの取得により様々な課題解決に取組み、健康寿命の延伸への寄与を目指しております。 また、WHOの2019年の調査(Life expectancy and Healthy life expectancy Data by country(World Health Organization))によれば、平均寿命と健康寿命の差の順位において日本は33位であり当該領域の課題は国内に限った話ではないことから、まずはAIプロダクトにおいて海外展開も視野に入れて事業を進めております。 (2)経営戦略 当社のExpert AI事業は、AIソリューション及びAIプロダクトで構成されており、いずれもそれぞれ単体でのサービス提供が可能となっております。競争力の源泉として、共通する開発基盤を持ち、技術やインフラの共通化や、ノウハウやリソースの共有等を行い、売上の最大化と開発コストの低減が行えるといった特徴を有しております。共通する開発基盤においては、コンサルタント、デザイナー、エンジニア/アルゴリズムエンジニア、プロダクトマネージャー/プロジェクトマネージャー、専門家(理学療法士、整体師等)及び外部パートナーといった人的リソースを有しております。 また、以下のような様々な技術を組み合わせて、AIソリューションやAIプロダクトを創出しております。 AIソリューション及びAIプロダクトのいずれもフロー型の売上高及びストック型の売上高で構成されております。AIプロダクトはSaaSであるため売上に先行して開発やマーケティングが必要となりコストが先行するビジネスモデルでありますが、AIソリューションは主に準委任契約によりサービスを提供しており、AIプロダクトと比較して早期に収益が確保できるビジネスモデルであります。各サービスの売上高のボリュームやタイミングにより、一定の開発資金を確保しつつ安定したストック売上高を計上できるような体制としております。 当社の事業拡大はAIソリューションから始まり、AIプロダクトの順に拡大しており、今後もその好循環により拡大を見込んでおります。今後も様々なExpert AIを用いたAIソリューション及びAIプロダクトの提供や、そこから生み出されるアセット(技術・データ等)を活用した新規ビジネスの創出を見込んでおります。同時にAIソリューション及びAIプロダクトにおいてストック売上が積み上がることにより、収益基盤及び財務基盤の安定化に寄与するものと考えております。 収益基盤及び財務基盤の安定化により、新規事業やM&A等の投資資金を確保し、非連続な成長が実現できるよう努めてまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社はより高い成長性と、安定的な収益基盤を両立させることを目指しており、売上高成長率、ARR(*)及び取引社数を重要な経営指標と捉えております。 売上高成長率については当社として高い成長性のターゲットとしている40%以上を最近3期間において維持しております。ARRについては、SaaS型で提供しているAIプロダクトの月額利用料のみならず、AIソリューションにおいても定常的に受領できるライセンス利用料及び保守運用費用等も含めたストック売上により計算しており、安定的な収益基盤の目安として把握しております。また、取引社数については、Expert AI事業全体での拡大の指標として重要視しております。 (*)Annual Recurring Revenueの略称であり、SaaSのストック性のある既存契約から今後12ヶ月で想定される売上高を表す指標をいう。 各指標の推移等については、以下のとおりであります。 ※各指標の定義等は、以下のとおり ・「ARR」は、期末月におけるMRR(AIプロダクトとAIソリューションのストック売上高の合計)×12カ月で算出 ・「AIソリューション 上位10プロジェクト平均受注単価」は、 当該期に新規受注したプロジェクトの受注額の平均値 ・「AIソリューション継続率」は、売上高100万円以上の取引先について、前期に売上計上があった取引先のうち当期にも売上計上があった取引先の割合 ・「AIプロダクト カルティクラウド アカウント数」は、 カルティ シセイカルテ・カルティ マルチカルテ・カルティ ロープレのアカウント数の合計 ・「AIプロダクト解約率」は、カルティ シセイカルテ・カルティ マルチカルテにおけるMonthly Gross Revenue Churn Rateの年間平均値 (4)経営環境 当社が属するAI関連市場は、企業経営における最優先課題である生産性の抜本的な向上、競争力強化、および喫緊の課題である人手不足の解消を目的とした投資が継続的に行われた結果、市場全体として高い成長を遂げました。 この成長を裏付けるように、国内AIシステム市場においては、2024年の1兆3,412億円から2029年には4兆1,873億円への大幅な拡大が見込まれており(出典:IDC Japan 株式会社「国内AIシステム市場予測、2024年~2029年」)、企業のAIに対する投資意欲の高さと、市場の強固なポテンシャルを示しております。特に、生成AI(Generative AI)は、単なる技術トレンドに留まらず、企業の業務プロセスやビジネスモデルそのものを変革するツールとして浸透し、新規事業の創出および既存業務の効率化に向けたAIソリューションの導入が急速に拡大いたしました。このトレンドの根底には、長年課題とされてきた熟練者の知恵やノウハウといった「暗黙知」を、AIを活用して「形式知」へ変換・継承し、企業全体の競争力として活用しようとするニーズの高まり見受けられました。 また、AI関連市場の中でもAIエージェント市場の伸びは顕著であり、日本を含めた世界の市場規模は2024年の51億米ドルから2030年には471億米ドルへの大幅な拡大(出典:I Agents Market by Agent Role (Productivity & Personal Assistants, Sales, Marketing, Customer Service, Code Generation), Agent Systems (Single Agent, Multi Agent), Product Type (Ready to Deploy Agents, Build Your Own Agents) - Global Forecast to 2)が見込まれております。当社としては本事業年度よりAIエージェント開発に着手しており、営業AIエージェント、インサイト創出AIエージェント、ナレッジ整備エージェントや、汎用的な機能を集めた営業AIエージェントα版もリリースしております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 開発体制の強化 当社の持続的な成長のためには、AIソリューション案件の継続的な獲得・開発や、自社AIプロダクト継続的な創出を続けることができる体制の維持及び拡大が必要となります。また、当社が開発したプロダクトを安心してお使いいただけるよう、安定的な保守・運用体制の維持・向上も不可欠となります。そのためには、優秀な人材の確保や、技術的な知見・ノウハウ獲得、これらを社内で活用していく仕組みを構築することにより、より強固な開発・運用体制の構築に努めてまいります。 ② 営業体制の強化 AIソリューションについては、顧客ニーズに応じた提案力のみならず、案件の遂行までを担当するため実行力も兼ね備えた人材が必要となります。 AIプロダクトについては、2020年1月の「シセイカルテ」リリース後から、当該プロダクトの営業活動を積極的に行っております。「シセイカルテ」はいわゆるSaaSプロダクトであり、顧客数が多くなればなるほど固定費を吸収して利益率が高まるビジネスモデルであるため、先行的に営業体制の強化・拡大が必要となります。 このように、当社の成長のためには営業体制の強化が必要であるため、優秀な営業人材の積極的な採用を行ってまいりますが、同時に営業管理体制の運用・改善などによる効率化により、より収益が安定的に獲得できるような体制構築に努めてまいります。 ③ 内部管理体制の強化 当社は当事業年度において事業規模拡大の途上であり、事業規模拡大を支え、事業上のリスクを低減させるための内部管理体制の強化を重要な課題であると考えております。このため、将来の事業規模拡大を想定したうえで、適切かつ必要な内部管理体制の整備に努めてまいります。 ④ 情報管理体制の強化 当社はAIソリューション及びAIプロダクトにおいて、個人情報や顧客の機密情報を取扱っております。また、新たな案件についても同様の情報を取扱う可能性があり、これらの情報管理体制を強化していくことが重要であると考えております。現在は認証を取得しているJIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)におけるフレームワークや個人情報保護管理規程等に基づき管理を行っておりますが、今後も社内教育・研修の実施やインフラを含めたシステムの整備などを継続して行ってまいります。 ⑤ システムの安定性・効率性の確保 当社の提供するAIソリューションの一部やAIプロダクトは、インターネット上でサービス提供を行っており、顧客の維持・獲得のためにはシステムの安定稼働の確保は必要不可欠となっております。また、効率的なシステム設計によりインフラコスト低減も見込まれることから、今後も引き続きシステムの安定性確保及び効率化に取り組んでまいります。 ⑥ 事業資金の確保 当社は積極的に先行投資的なプロダクト開発、研究開発、人材投資、マーケティング活動等を行っております。当事業年度において損益計算書における各段階利益は黒字転換したものの、積極的なプロダクト開発等によりフリーキャッシュフローはマイナスとなっております。また、今後の成長戦略の一つとしてM&Aを検討しており、金融機関と連携して事業資金の確保に努めるとともに、全体の売上増加による固定費の吸収やストック収益の獲得等によりフリーキャッシュフローの拡大にも努めてまいります。 ⑦ 蓄積したデータの利活用 当社はAIソリューションやAIプロダクトを通じて、利用者等と合意した範囲内で様々なデータを蓄積しております。これらのデータは各サービスの精度向上等には活用されているものの、他のサービスや新たなビジネス等への利活用は進んでおりません。当社の事業拡大のためには、当社の有形・無形の資産を利活用し、Expert AIを強化、また当該AIを用いた更なるビジネス展開を行うことが不可欠であると考えておりますが、同時に個人情報や顧客の機密情報等の慎重な取扱いも不可欠であると考えております。そのため、取扱う情報の内容等に応じて慎重に配慮したうえで、新たな事業・サービス拡大に努めてまいります。
3 【事業等のリスク】 当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある主要なリスクは以下のとおりであります。 当社はこれらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合における影響の最小化のため「リスク管理委員会」の開催等も含めて、最大限の努力をしてまいります。「リスク管理委員会」につきましては、「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」に記載のとおりであります。 また、当社として必ずしも重要な事業上のリスクに該当しないと考える事項につきましても、投資者の判断上、あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられるものについては、投資者に対する積極開示の観点から記載しております。当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行っていただく必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① ターゲットとなる業界について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社がターゲットとしている国内AIシステム市場においては、2024年の1兆3,412億円から2029年には4兆1,873億円への大幅な拡大が見込まれており(出典:IDC Japan 株式会社「国内AIシステム市場予測、2024年~2029年」)、企業のAIに対する投資意欲の高さと、市場の強固なポテンシャルを示しております。市場拡大ペースの急速な鈍化や、当社サービスの競争優位性が発揮されないような局面においては、市場が拡大した場合においても当社の成長ペースが市場拡大と相関しない可能性があります。当該リスクへの対応として、サービスの横展開により市場を横断的に獲得する、サービスラインナップを拡充する等を行っておりますが、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② マクロ経済について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社AIプロダクトは個人事業主や中小事業者に多数利用されており、国内の景気後退時には顧客のサービス利用者が減少し財務体制が脆弱な顧客の経営状態に影響を及ぼす可能性はありますが、顧客の属する業界・規模・地域は様々であり、AIソリューションにおいてはAIプロダクトと比較して顧客規模が大きい企業をターゲットとしていることからそのリスクは分散されているものと認識しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合他社について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社は、AI/ウェルネス関連領域で事業を拡大しており、当該分野はその成長性から注目されており、多くの企業が参入していることから、当社の競争力が低下する可能性があります。しかしながら、足元で急拡大しているAIソリューションについては、様々な領域で事業を拡大しており、加えてこれまでのプロジェクトで蓄積された知見やデータで学習・強化されたAIアルゴリズムを活用することで、事業の拡大及び競争力の維持に努めてまいります。また、AIプロダクトにおいては顧客の利用促進のため導入時のオンボーディングプログラムにおいて顧客業務フローに組み込むようなアドバイスの実施や、定期的なサポート等によりAIプロダクトの解約率(「シセイカルテ」及び「マルチカルテ」におけるMonthly Gross Revenue Churn Rateの平均値)は、2024年10月から2025年9月までの平均で1.37%(前期比0.55ポイント上昇)となり、複数店舗事業者の解約や廃業する店舗の増加等により若干上昇したものの、引続き低水準で推移しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社は「ひとを科学し、寄り添いをつくる」をミッションとして掲げ、「人の身体性・精神性・行動をデータとロジックに基づき分析/可視化する。また、その技術を簡単に利用できるように、仕組みを開発し続ける。その仕組みによって、人と社会がより最適な状態で触れ合い、人のポテンシャルを解放したり、生活の質を高めたり、と心身豊かになれる世界をつくります。」の実現を目指しております。そのため、これらの技術やその周辺技術、またその技術を活用したAIソリューション及びAIプロダクトが競争力の源泉となっており、急速な技術革新があった場合において、変化に対応する開発費や開発工数等が大幅に増加する可能性があります。当該リスクへの対応や更なる競争力の向上のため、継続的な情報収集、優秀なエンジニアやアルゴリズムエンジニアの採用や教育にも注力しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業進捗や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスク ① 特定の取引先・サービスに対する売上比率について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社はAIソリューション及びAIプロダクトにおいて、新規開発からその後のライセンス提供や運用保守、さらに追加の開発が発生するなど継続的に売上高が計上される顧客が多くを占めております。その結果、当事業年度における売上比率は、上位取引先3社で全体の26.9%を占めております。新規顧客開拓を含めた積極的な営業活動により、特定の取引先への売上比率は低下することが見込まれ、それに伴い当該リスクの顕在化の可能性も低下すると想定しております。なお、AIソリューションにおいてそのプロジェクトの規模や期間により、一時的に特定の取引先に対する売上比率が上昇することが想定されその場合におけるリスクは限定的であると考えておりますが、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、AIプロダクトのうち「シセイカルテ」の売上高が占める割合は、2025年9月期において8割程度となっておりますが、足元では「カルティロープレ」の拡販により当該比率は低下傾向にあります。「シセイカルテ」は2021年1月にリリースされ、当社AIプロダクトでは最初にサービス提供を開始しており、提供期間に応じてストック収益が積み上がるビジネスモデルであることが要因でありますが、「マルチカルテ」「カルティロープレ」等のサービス提供開始によりその割合は低下しております。これまで「シセイカルテ」において、当社収益に影響を及ぼすトラブル等は発生しておりませんが、今後の様々なAIプロダクトの拡販・創出により同サービスの売上割合が低下することが見込まれ、それに伴いに何らかのトラブル等があった場合の影響も低下すると想定しております。 ② 研究開発やプロジェクトの進捗等について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社では、主に自社で研究開発を実施するAIプロダクト、当社の保有する知見やデータで学習・強化されたAIアルゴリズムを活用するAIソリューションを提供しており、各開発フェーズにおいて想定以上に工数がかかる可能性はあります。当社ではAIソリューション及びAIプロダクトの開発体制について様々な共通化(インフラ、アルゴリズムモジュール、開発人員)により柔軟な開発体制を構築することや、プロジェクト管理の徹底により当該リスクを低減しておりますが、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規サービス・新規機能の開発について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社では継続的に新規サービスや新規機能の開発を進めており、各サービスの事業拡大や顧客維持の源泉となっております。しかしながら、開発が想定どおりに進まない場合や、開発工数が想定以上となる可能性があります。そのため当社ではスケジュール管理の徹底や、複数パイプラインを持つことで当該リスクを低減しておりますが、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システム障害について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社のAIソリューション及びAIプロダクトにおいて提供しているサービスの大半は、インターネット通信網により提供しております。そのため、自然災害や事故によりインターネット通信網が切断された場合には、サービスの提供が困難となります。サイバー攻撃等により当社サービス基盤への攻撃を受けた場合には、システム障害により事業遂行が困難になることや、事業上の重要機密が漏洩する可能性があります。また、予想外の急激なアクセス増加等による一時的な過負荷やその他予期せぬ事象等により、当社のサービスが停止する可能性があります。当社はセキュリティの強化や冗長化等の対策を講じており、これまでそのような大規模なシステム障害は発生しておりませんが、サービスの安定的な提供が行えないような事態が発生する可能性があり、当該リスクが顕在化した場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ ソフトウエアの資産計上について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、第9期の期初より主にAIプロダクトに係るソフトウエアについて、将来の収益獲得が確実と認められるものに限り無形固定資産として資産計上しており、一定期間で減価償却を行っております。ソフトウエアの開発に際しては、市場環境等を慎重に見極めておりますが、市場や競合状況の急激な変化などにより、今後利用が見込めなくなった場合や、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、除却あるいは減損の対象となる可能性があり、当該リスクが顕在化した場合には、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 減価償却費の増加について 発生可能性:高、発生可能性のある時期:今後数期間、影響度:中 上記「⑤ ソフトウエアの資産計上について」に記載のとおり、当社は第9期の期初よりソフトウエアの資産計上を開始しており、今後数期間にわたり徐々に減価償却費が増加することが見込まれております。当社としては固定的な減価償却費を上回る収益の獲得に努めてまいりますが、想定どおりに進捗しない場合には売上総利益率が低下する可能性があり、当該リスクが顕在化した場合には、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ 先行投資から得られる効果が期待どおりに実現しないリスクについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 AIプロダクトは、先行的なソフトウエア投資や研究開発費及び広告宣伝費を投下し、サービス開発とユーザー獲得のためのマーケティング活動を進めることが必要であります。今後についても、収益性の向上に努めながら、先行的な投資を継続する方針です。サービス開発においては顧客のニーズを見極めながらより成果につながるよう努めており、また提供するサービスについては効果的・効率的なマーケティング活動に努めておりますが、経営環境の急激な変化、その他本「事業等のリスク」に記載のリスクの顕在化等により、これらの先行投資が想定どおりの成果につながらない可能性があります。当該リスクが顕在化した場合には、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑧ 情報セキュリティ体制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、AIプロダクトにおいては個人情報を取扱っており、またAIソリューションにおいては顧客の機密情報及び顧客が保有する個人情報が含まれるデータを取扱う場合があります。そのため、情報セキュリティ体制や情報管理体制を構築や継続的な強化を行うとともに、より高度な情報管理体制の構築のため2022年5月にJIS Q 27001:2014(ISO/IEC 27001:2013)の認証を取得しております。しかしながら、人為的なミスや不正アクセス等による情報漏洩が発生する可能性は完全に否定できず、当該リスクが顕在化した場合には、顧客への損害賠償や当社の社会的信用の失墜等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 法的規制等について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、「カルティチャット」を提供するにあたり、電気通信事業法に基づき「電気通信事業者」として届出を行っており、通信の秘密の保護が課せられております。本法令のほか、当社の事業上運営に関連する法令に違反した場合には、業務改善命令等の処分を受ける可能性があります。当該リスクを低減させるため、リスク管理委員会の設置や適時に担当者が顧問弁護士に直接相談できる体制を整備しておりますが、当該リスクが顕在化した場合には当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 知的財産管理について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は知的財産権を重要な資産と捉えて、弁理士と連携し必要に応じて事業に関する知的財産権の保護に努めております。また、当社による第三者の知的財産権侵害の可能性についても、調査可能な範囲で対応を行っており、こちらも必要に応じて弁理士と連携することが可能となっております。当社が認識せずに他社の特許を侵害した場合には、損害賠償請求、使用差止請求又はロイヤリティの支払要求が発生する可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。しかしながら、当社の事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当該リスクが顕在化した場合には当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営に関するリスク ① 特定の人物への依存について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:低 当社代表取締役社長である築山英治は、当社の創業者であるとともに、大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。現状において、何らかの理由により築山英治が当社の業務を継続することが困難になった場合には次の代表取締役社長が就任するまでの期間やその後の定着までの期間において業務執行に支障をきたす可能性はあります。当該リスクに対応するため、当社は特定の人物に過度に依存しない体制を構築するべく、幹部人材の採用・育成や積極的な情報共有等により経営組織の強化を図っております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保及び育成について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社が今後も持続的な高成長を続けるためには、優秀な人材の確保・育成が必要不可欠であります。当社の求める水準に合致する人材の確保及び育成が計画どおりに進まない可能性があります。当該リスクに対応するため、積極的な採用活動を進めるとともに、人材の育成も進めており、また外部の業務委託者との連携を強化することでリソースの確保にも努めております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 小規模組織であることについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、2025年9月30日現在において、取締役(監査等委員を除く)3名、取締役監査等委員3名、従業員53名と小規模な組織となっており、内部管理体制は事業の拡大及び従業員の増加に合わせて整備を進めております。適切な人材確保や配置ができず組織的な対応が困難となる場合や、事業規模に応じた事業体制、内部管理体制の構築が追いつかない可能性はあります。当該リスクに対応するため今後もより一層の人員充実を図る予定ですが、当該リスクが顕在化した場合には当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 訴訟について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中~大 当社は本書提出日現在において、当社が当事者として提起されている訴訟はありません。コンプライアンス規程を整備して役職員へ周知すること等
(2) 【役員の状況】 ① 役員一覧 1) 提出日現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。 男性4名 女性2名(役員のうち女性の比率33.3%) 役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数 (株) 代表取締役社長 築山 英治 1991年5月28日生 2016年3月 当社設立 代表取締役社長就任(現任) (注)2 311,000 取締役 AI・DX事業本部長 尾形 友里恵 (戸籍名: 広部 友里恵) 1992年3月11日生 2015年4月 日本アイ・ビー・エム株式会社 入社 2017年9月 株式会社ITプロパートナーズ (現 株式会社Hajimari) 入社 2018年10月 当社 入社 2020年10月 当社 執行役員就任 2021年12月 当社 取締役就任(現任) 2022年10月 当社 取締役プロダクト事業本部(現 AI・DX事業本部)長就任(現任) (注)2 4,800 取締役 経営管理本部長 佐藤 琢治 1979年9月11日生 2007年3月 いちよし証券株式会社 入社 2018年4月 株式会社FiNC(現 株式会社FiNC Technologies) 入社 内部監査室長就任 2020年4月 株式会社日本データサイエンス研究所(現 株式会社JDSC入社) 入社 2022年6月 当社入社 経営管理本部長就任(現任) 2022年10月 当社 取締役経営管理本部長就任(現任) (注)2 - 取締役 常勤監査等委員 前山 義一 1965年8月8日生 1989年4月 株式会社リクルート 入社 2008年4月 株式会社リクルート マーケティング局 ゼネラルマネジャー就任 2019年6月 アクアイグニス・マエダ株式会社 代表取締役就任 2020年9月 株式会社三重事業承継マネジメント 社外取締役就任 2022年10月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 取締役 監査等委員 竹村 純也 1971年2月7日生 1994年3月 監査法人新橋会計社(現 ひびき監査法人) 入所 1998年6月 監査法人新橋会計社(現 ひびき監査法人) 社員就任 2005年1月 新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 2007年8月 仰星監査法人 入所 2009年9月 仰星監査法人 社員就任 2020年8月 竹村純也公認会計士事務所 開設(現任) 2021年2月 やまなみ監査法人 社員就任 (現任) 2023年1月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 取締役 監査等委員 三浦 千絵 1981年2月13日生 2006年10月 ポール・ヘイスティングス法律事務所 入所 2010年4月 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン(現 株式会社フィリップス・ジャパン)入社 2015年5月 株式会社フィリップス・ジャパン法務部長就任 2019年10月 五木田・三浦法律事務所入所(現任) 2023年1月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 計 315,800 (注) 1.取締役監査等委員である前山義一、竹村純也及び三浦千絵は、社外取締役であります。 2.2024年12月23日開催の定時株主総会終結の時から、2025年9月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 3.2024年12月23日開催の定時株主総会終結の時から、2026年9月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 2) 2025年12月23日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しています。 男性4名 女性2名(役員のうち女性の比率33.3%) 役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数 (株) 代表取締役社長 築山 英治 1991年5月28日生 2016年3月 当社設立 代表取締役社長就任(現任) (注)2 311,000 取締役 AI・DX事業本部長 尾形 友里恵 (戸籍名: 広部 友里恵) 1992年3月11日生 2015年4月 日本アイ・ビー・エム株式会社 入社 2017年9月 株式会社ITプロパートナーズ (現 株式会社Hajimari) 入社 2018年10月 当社 入社 2020年10月 当社 執行役員就任 2021年12月 当社 取締役就任(現任) 2022年10月 当社 取締役プロダクト事業本部(現 AI・DX事業本部)長就任(現任) (注)2 4,800 取締役 経営管理本部長 佐藤 琢治 1979年9月11日生 2007年3月 いちよし証券株式会社 入社 2018年4月 株式会社FiNC(現 株式会社FiNC Technologies) 入社 内部監査室長就任 2020年4月 株式会社日本データサイエンス研究所(現 株式会社JDSC入社) 入社 2022年6月 当社 入社 経営管理本部長就任(現任) 2022年10月 当社 取締役経営管理本部長就任(現任) (注)2 - 取締役 常勤監査等委員 前山 義一 1965年8月8日生 1989年4月 株式会社リクルート 入社 2008年4月 株式会社リクルート マーケティング局 ゼネラルマネジャー就任 2019年6月 アクアイグニス・マエダ株式会社 代表取締役就任 2020年9月 株式会社三重事業承継マネジメント 社外取締役就任 2022年10月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 取締役 監査等委員 竹村 純也 1971年2月7日生 1994年3月 監査法人新橋会計社(現 ひびき監査法人) 入所 1998年6月 監査法人新橋会計社(現 ひびき監査法人) 社員就任 2005年1月 新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 2007年8月 仰星監査法人 入所 2009年9月 仰星監査法人 社員就任 2020年8月 竹村純也公認会計士事務所 開設(現任) 2021年2月 やまなみ監査法人 社員就任 (現任) 2023年1月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 取締役 監査等委員 三浦 千絵 1981年2月13日生 2006年10月 ポール・ヘイスティングス法律事務所 入所 2010年4月 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン(現 株式会社フィリップス・ジャパン)入社 2015年5月 株式会社フィリップス・ジャパン法務部長就任 2019年10月 五木田・三浦法律事務所入所(現任) 2023年1月 当社 社外監査役就任 2023年7月 当社 取締役監査等委員就任 (現任) (注)3 - 計 315,800 (注) 1.取締役監査等委員である前山義一、竹村純也及び三浦千絵は、社外取締役であります。 2.2025年12月23日開催の定時株主総会終結の時から、2026年9月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 3.2024年12月23日開催の定時株主総会終結の時から、2026年9月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 ② 社外役員の状況 当社の社外取締役は3名であります。 社外取締役(常勤監査等委員)である前山義一は、大企業での事業運営や管理業務の経験、事業会社において新規事業の立ち上げなどの豊富な経験を有しており、適切な監査が期待できることから、社外取締役として選任しております。 社外取締役(監査等委員)である竹村純也は、公認会計士として財務及び会計に関する相当な知見を有しており、適切な監査が期待できることから、社外取締役として選任しております。 社外取締役(監査等委員)である三浦千絵は、弁護士として法令に関する相当な知識を有しており、適切な監査が期待できると判断し、社外取締役として選任しております。 なお、社外取締役である前山義一、竹村純也及び三浦千絵との間には、当社との人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係はありません。 当社においては、社外取締役を選任するための会社からの独立性に関する基準及び方針は定めておりませんが、選任にあたっては東京証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準等を参考に、客観的な立場から社外役員としての職務が遂行できることを前提として判断しております。 ③ 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との 関係 社外取締役は、取締役会等を通じて、監査等委員による監査、内部監査及び会計監査の報告を受けるとともに、必要に応じて適宜打合せを行い、相互連携を図っております。 監査等委員会と内部監査担当は、内部監査担当が定期的に監査等委員会において内部監査結果等の情報共有を行っております。また監査等委員会、会計監査人及び内部監査担当は、定期的に情報の共有を行い、監査上の問題点の有無や課題等について、随時、意見交換を行っております。
2 【沿革】 当社は、現代表取締役社長である築山英治が、東京大学大学院在学中に自身の研究テーマをもとにした3D(*1)技術を活用したバーチャルフィッティング(*2)サービスの事業化のため設立された会社であります。 当社設立以降の概要は、以下のとおりであります。 年月 概要 2016年3月 3D技術を活用したバーチャルフィッティングサービスの事業化を目的として、東京都文京区本駒込において当社を設立 2017年7月 3D技術を活用したEC導入向けネット試着サービス「Sapeet EC tool」の提供開始 2018年9月 機械学習分野の知見をさらに深め、新たな領域での価値提供につなげることを目的として、PKSHA Technologyが当社株式を取得し、株式会社PKSHA Technologyの連結子会社化 AIソリューション提供開始 2020年1月 AI(*3)姿勢分析システムである「シセイカルテ」のサービス提供開始 2021年4月 「シセイカルテ」の追加機能として、電子カルテ機能(現、「マルチカルテ機能」)を追加 2021年10月 「シセイカルテ」のAI姿勢分析機能に、歩行分析・動作分析機能を追加 2022年5月 情報セキュリティ強化対策の一環として、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS(*4))に関する国際規格であるJIS Q 27001:2014 (ISO/IEC 27001:2013)の認証を取得 2022年6月 接客支援システムである「カルティチャット」のサービス提供開始 2023年2月 「シセイカルテ」の電子カルテ機能について、接客標準化のための高度カスタマイズ機能を追加し、「マルチカルテ」として単一でのサービス提供を開始 2023年9月 商談時のナビ・サポートによりフローを標準化することで、『成約率を上げる』商談支援ツールである「カルティセールス」のサービス提供開始 2023年11月 現在地に本社を移転 2024年4月 日本テレビホールディングス株式会社等を引受先とする第三者割当増資を実施 2024年8月 AIとロープレができる「カルティ ロープレ」のサービス提供開始 2024年10月 東京証券取引所グロース市場に株式を上場
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