CocoliveCocolive, Inc.137A東証グロース情報・通信業FY ending May 2026, non-consolidated, J-GAAP

How does Cocolive make money?

Cocolive brought in ¥1.45B in revenue.

Out of every ¥100 of sales, about ¥14 is left as operating profit.

Revenue changed +11.2% from the prior year, operating profit -29.3%.

Notable figures

FY2026, cash is 75% of total assets

Summary generated from disclosed figures

※ Operating cash flow is below net income; the difference is shown as non-cash items and working capital

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Key figures, FY ending May 2026 (filed 2026-08-20)

Revenue
¥1.45B
Operating income
¥197.6M
Margin 13.7%
Net income
¥149.1M
Margin 10.3%
Free cash flow
¥115.2M
derived
EPS
¥49.33
Average salary (parent only)
¥5.2M
Filing company only
Cash ratio
74.5%
Cash ÷ revenue 62.2%
derived
Vs. industry median margin
+1.2 pp
Software & SaaS
derived
ROE
15.5%
derived
ROA
13.2%
derived

Where ¥100 of sales goes

For every ¥100 Cocolive sells, how much goes where, and how much is kept.

FY ending May 2026
Cost of sales
¥47
SG&A
¥39
Operating profit
¥14
Net profit kept
¥10

Annual margin trends

Gross margin52.8%
FY ending May 2023: 58.8%58.8%FY ending May 2024: 58.5%58.5%FY ending May 2025: 56.8%56.8%FY ending May 2026: 52.8%52.8%FY23FY24FY25FY26
Operating margin13.7%
FY ending May 2023: 17.6%17.6%FY ending May 2024: 20.9%20.9%FY ending May 2025: 21.5%21.5%FY ending May 2026: 13.7%13.7%FY23FY24FY25FY26
Net margin10.3%
FY ending May 2023: 12.2%12.2%FY ending May 2024: 14.6%14.6%FY ending May 2025: 16.1%16.1%FY ending May 2026: 10.3%10.3%FY23FY24FY25FY26

Aligned fiscal years compare the shares of revenue remaining as gross, core, and net profit. Missing years are left unconnected.

3-year performance and margins

FY ending May 2023 → FY ending May 2026

Revenue¥1.45B
FY ending May 2023: ¥797.1M¥797.1MFY ending May 2024: ¥1.03B¥1.03BFY ending May 2025: ¥1.3B¥1.3BFY ending May 2026: ¥1.45B¥1.45BFY23FY24FY25FY26
Operating margin13.7%
FY ending May 2023: 17.6%17.6%FY ending May 2024: 20.9%20.9%FY ending May 2025: 21.5%21.5%FY ending May 2026: 13.7%13.7%FY23FY24FY25FY26
Net margin10.3%
FY ending May 2023: 12.2%12.2%FY ending May 2024: 14.6%14.6%FY ending May 2025: 16.1%16.1%FY ending May 2026: 10.3%10.3%FY23FY24FY25FY26
FCF margin8.0%
FY ending May 2024: 15.3%15.3%FY ending May 2026: 8.0%8.0%FY23FY24FY25FY26

Bars show revenue (ordinary revenue for financial companies); lines show operating, net and free-cash-flow margins. Aligned fiscal years make scale and profit/cash conversion easy to compare. FCF may be calculated from operating cash flow and capital expenditure.

People and productivity

FY ending May 2026
Revenue per employee (consolidated)
¥11M
Operating income per employee (consolidated)
¥1.5M
Net income per employee (consolidated)
¥1.1M

Year over year(FY ending May 2025 → FY ending May 2026)

Employees (consolidated) +28.4% · Revenue (consolidated) +11.2%

MetricFY23FY24FY25FY26
Employees (consolidated)6783102131
Average salary (parent company)—¥4.8M¥5.1M¥5.2M
Average age (parent company)—33.7 years34.3 years34.9 years
Average tenure (parent company)—2.4 years2.7 years3.0 years

Per-employee values divide consolidated revenue and profit by consolidated employees. Salary, age and tenure are parent-company figures; at holding companies these may describe a small head-office workforce. Employee definitions vary by company. Calculated from disclosed figures (DERIVED).

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Industries

Industry maps this company appears on.

Major shareholders

  • 山本考伸43.2%
  • 富田祐司8.3%
  • 株式会社日本カストディ銀行(信託口)custodian3.0%
  • 株式会社SBI証券2.6%
  • 楽天証券株式会社共有口1.5%
  • BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)custodian1.2%
  • 山田善久1.0%
  • 株式会社EPARK0.8%
  • XTech1号投資事業有限責任組合0.7%

2026-05-31 * Custodian accounts hold shares on behalf of funds and pensions; they are not the beneficial owners.

Five-axis industry profile

Shows the company's position among peers in its primary industry, based on its latest published results.

  • CocolivePrimary industry: Software & SaaS
CompanyRank
  • Revenue growth

    • Cocolive74.8105 peers
  • Profitability

    • Cocolive56.9145 peers
  • Cash conversion

    • Cocolive11.3128 peers
  • Efficiency

    • Cocolive81145 peers
  • Financial strength

    • CocoliveN/A

Each dot is a company's percentile within its primary industry; peer groups may differ. Missing axes are labeled as unavailable. No combined score is calculated, and industry rank is not an investment recommendation.

Compare with similarly sized peers

Peers share the same industry profile and are closest in revenue scale. Figures use each company's latest published annual filing.

CompanyFYRevenueCore marginNet marginEquity ratio
Cocolive, Inc.2026¥1.45B13.7%10.3%86.3%
Thinca Co.,Ltd.2025¥1.46B4.1%2.9%81.9%
GVA TECH2025¥1.48B-20.4%-21.3%17.5%
POPER Co.,Ltd.2025¥1.39B12.6%10.0%70.0%
bBreak Systems Company, Limited2025¥1.38B8.0%6.7%74.8%

Market capitalization, P/E and share-price yield are not EDINET data and are omitted. Fiscal year ends and accounting standards may differ; check each period and filing.

Company profile

Cocolive, founded in 2017, is a company in Software & SaaS listed on TSE Growth. It has 131 employees (consolidated).

Legal name
Cocolive, Inc.
Ticker
137A
Listing
TSE Growth
Head office
東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町7F
Representative (per filing)
代表取締役 山本 考伸
Founded
Jan 2017
Share capital
¥245M
Employees (consolidated)
131
Average salary (parent only)
¥5.2M
Fiscal year end
May
Corporate number
4010401129383

Source: annual securities report (S100YXSF, filed August 20, 2026). As of filing; later changes are not reflected.

Company details from annual filings

Read the company's annual-filing disclosures with filing date and source.

Filed 2026-08-20 · Document S100YXSF

Business description
3【事業の内容】

 当社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人”の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとして、BtoBのクラウドサービス事業を営んでおります。

 当社のミッションを達成するために、マーケティング活動を自動化するKASIKA(カシカ)を自社で開発・改良し、日本国内の不動産会社に提供しております。当社では日本国内における「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」に属する不動産会社を潜在的な顧客として定義しております。

 なお、当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 具体的なサービスの内容は以下のとおりです。

KASIKA

① KASIKAの概要

 日本の不動産業界(賃貸を除く)は約21兆円規模(注1)となっており、1物件当たりの取引金額についても5,925万円(注2)と、住宅の購入はライフイベントにおける多額な経済的支出となっております。そのため、消費者である住宅購入者は住宅購入の検討をしてから実際に不動産会社と契約を締結するまでに一定の検討期間を要すると考えられます。このような消費者の検討期間の長さに起因し、販売をする不動産会社においては消費者に対する継続的な営業活動の積み重ねが重要になると当社では考えております。具体的には「集客」・「顧客管理」・「追客」・「成約」・「成約後のフォロー」という一連の営業活動を行うことが重要となっております。

図1:不動産の購入プロセスとKASIKAの範囲

 不動産業界における広告宣伝費は1,088億円(注3)と集客に対する活動は行われている状況ですが、現在は集客・問い合わせや資料請求等を受けた後の「追客」が不動産業界の課題となっていると当社では理解をしております。

 当該課題は、①不動産の購入を検討してから実際に契約を締結するまでの期間が賃貸契約の場合に比べて長いこと、②営業活動は一般に属人性が高いため仕組み化をするのが難しいこと、③不動産業界の入職率が12.5%(注4)であるのに対し離職率が13.5%(注4)と上回る(定着しづらい)水準であること、④手作業や紙での管理が多く不動産業界ではデジタル化の進展が進んでいないこと等の要因により生じており、「追客」を適切に行うことを難しくしていると当社では理解をしております。

 また、住宅購入をする消費者からみても不動産会社の営業担当者の対応の丁寧さ及び早さは不動産会社を選択する上で重要と考えられることから、「集客」をしたあとの「追客」が不動産業界において重要な課題であると当社では理解をしております。

 この不動産業界における重要な課題を解決するためのITツールとして「追客」に強みを持つKASIKAを当社で自社開発致しました(図1参照)。

 KASIKAの具体的な機能の1つとして自動メール返信機能があります。当該機能は図2のとおり、ポータルサイトで問い合わせがあった消費者を自動で顧客リストに加え、消費者に対して不動産会社オリジナルの返信メールを自動送信する機能となっており、不動産会社の営業担当者が効率的に営業活動をできるよう当該機能を有しております。

図2:自動メール返信機能

 不動産会社の営業担当者がKASIKAを使うことで、消費者との会話・物件の案内のように「人」でないとできないことに最大限時間を取れるようになり、家を買う人も、家を建てる人・売る人も幸せになるという不動産業界の価値向上・デジタル化が達成されることを企図しております。

 さらに今後は「サービス付き高齢者住宅の提供会社」等の日本の高齢化社会で今後需要の高まりが想定される不動産関連領域、「リフォーム」等の不動産購入後の領域でのKASIKAの提供に注力してまいります。

② KASIKAの機能・提供価値及び当社のサポートの特徴

 KASIKAは、集客活動を行うことにより得られる消費者からの問い合わせをKASIKAに取込み、営業アクションの管理、属性に応じたメールマガジンの一斉自動送信、契約確度の高い消費者(優良顧客)の絞り込みを行うことができる基本機能を有しております(図3参照)。当該基本機能を満たすツールは多数ありますが、KASIKAは不動産業界に特化したツールであるため、不動産会社の営業担当者が使いやすくなるような各UI(ユーザインターフェース)を志向して開発をしております。

 また、当該基本機能に加えて、不動産会社の営業担当者から消費者に対してSMSでメールを送信することで不動産会社の営業担当者と消費者間でのコミュニケーションがスムーズになることが期待され不動産会社の営業担当者の利便性を高めるSMSオプション機能、マンションリサーチ株式会社より提供を受けている、AIで作成した物件の価格査定書を消費者に提供するAI査定オプション機能を有しております。今後もオプション機能の拡充を予定しており、KASIKAユーザの利便性を高めていくことを目指しております。

図3:KASIKAの基本機能

 図3の基本機能に加え、図4のとおり、当社では顧客からのフィードバックを社内に共有し、KASIKAの開発に反映させることで継続的な改善・改良を行う仕組みを整えております。具体的には当社の営業部門及びカスタマーサクセス部門(営業及びサクセス担当)にて顧客からのフィードバックを受領後、プロダクトマネージャーに当該フィードバックを共有し、必要に応じて開発要望を行います。プロダクトマネージャーは内容及び重要性等を整理・検討し、エンジニアに対して開発依頼を行います。エンジニアが開発及び必要に応じてUIデザイナーにUIデザインを依頼し、当該改善・改良の内容を営業部門及びカスタマーサクセス部門に共有することで、改善・改良したKASIKAを顧客に対して提供するという体制を整えております。

 当社は顧客に対しKASIKAというツールを単に提供するだけではなく、導入初期からKASIKAの運用ができるように個別勉強会を実施し、導入後の顧客向けにKASIKA活用の勉強会や成功事例の勉強会を開催する等、継続的な利用により成果を創出できるようカスタマーサクセス部門を設けており、人員を重点的に配置しております。

図4:継続的な改善・改良を行うための当社の体制

③ KASIKAの料金体系及び解約可能期間

 KASIKAの料金体系は大別して店舗数課金とユーザ数課金となっております。図5-1のとおり、店舗数課金では1店舗(1物件)でのKASIKA利用に際して月額利用料金50,000円、ユーザ数課金では10名以下のユーザまでは50,000円、11名以降は1名につき5,000円という料金体系となっております。なお、店舗数課金、ユーザ数課金のいずれであってもKASIKA利用開始時の初期費用は50,000円となっております。

 また、SMS送信オプションやAI査定オプション機能等の各オプション費用はそれぞれ月額10,000円の基本料金となっており、各オプション利用開始時の初期費用は20,000円となっております。

 当社としては追客においてSMSを使うことは効果的・効率的と考えていることから、KASIKA利用開始時から、KASIKAに加えてSMS送信オプションを併せて利用することを提案しております。この場合、初期費用として70,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション20,000円)、月額利用料金として60,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション10,000円)という料金体系となっております。

 また、KASIKA・各オプションのいずれにも解約不可の期間は設けておらず、当社に所定の解約の意思表示がなされた月の末日での解約が可能となっております。デジタル化がまだ一般的ではないと考えられる不動産業界の営業活動において、KASIKAの利用開始に伴う心理的なハードルを下げること及び当社として顧客の利用満足度を適宜に把握することを主に企図しております。

 なお、当社の前期末である2026年5月末時点での単月解約率(年間平均)(注5)は1.29%となっております。

 また、分譲マンション事業者については販売する1物件(或いは顧客が「プロジェクト」と呼称をする場合には1プロジェクト)を課金単位としており、社内管理上は店舗数課金と同様に取り扱っております。

 この点、図5-2のとおり、分譲マンション事業者向けのKASIKAにおいては、プロジェクト規模と地域ごとの特性を反映した新価格体系を2027年1月より導入いたします。物件規模によるコスト構造の違いや、地域ごとの市場環境に即した適正な価格設定へと見直すことで、お客様間の公平性を担保しつつ、高品質なサービスの継続提供と、当社事業の持続的な収益基盤の強化を図るものであります。

図5-1:KASIKA料金体系

図5-2:マンション事業者向けKASIKA料金(2027年1月より適用)

④ 販路

 KASIKAの販路として、当社からの直接販売に加えて「パートナーシップ契約」(代理店契約)を締結した代理店経由での営業及び販売も行っております。代理店契約の締結先は不動産ボランタリーチェーンを運営する会社や業務デジタル化のコンサルティング会社を中心としており、株式会社LIXIL、株式会社イー・ステート・オンライン、株式会社プライムクロス等の各社と代理店契約を締結しております。なお、代理店経由の販売においては当社が代理店を通じて利用料を収受しており、また、代理店経由の販売額等に応じて代理店に手数料を支払っております。

(注)1.総務省統計局「サービス産業動態統計調査2026年(令和6年)5月分(速報)」より「不動産取引業」に係る2025年平均金額を12倍して算出

2.国土交通省住宅局「令和7年度 住宅市場動向調査報告書」(2026年7月)、「3.4.1(1)住宅建築資金」より、注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)全国平均の金額

3.株式会社電通「2025年日本の広告費」(2026年3月)より

4.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年8月26日付)より

5.当社では各月末の契約社数を翌月の解約社数で除することで単月解約率を算出しております。

当該単月解約率の2025年6月から2026年5月までの1年間の平均が1.29%となっております。

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
Policy and issues
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。

(1)経営の基本方針・経営戦略等

 当社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人“の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとしてクラウドサービス事業を営んでおります。当社は当該ミッションを達成するために、マーケティング・オートメーションツール(KASIKA)、SMS送信オプション、AI査定オプション等の関連オプションの開発及び改良を継続的に行っております。

 後述のとおり企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は多くの企業において経営課題として意識されているものの、不動産会社の営業活動は依然として架電、紙チラシの配布、表計算ソフトを使った管理が中心となっているものと当社では想定をしております。

 このような環境の中、当社は集客後に不動産会社が消費者に対して行う「追客」を自動化・効率化するサービスを提供する企業としてのポジションを確立することを目指しております。また、サービス開発にあたっては、一般的なオフィスワーカーの方をはじめとしてどんな職種の方でも親しみやすいUI(ユーザインターフェース)や高度なITスキルをもたない方でもシンプルで使いやすい操作性・機能性を追求することにより、幅広い職種の方々、小規模から大規模な不動産会社の方々にご利用いただけるサービスの展開を進めてまいります。具体的にはKASIKAのオプション機能の拡充、サービス付き高齢者住宅の提供会社やリフォーム等の不動産購入後の領域への提供等も注力してまいります。

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社が提供するKASIKAは、料金を顧客の使用店舗数、ユーザ数等に応じて定期定額契約(サブスクリプション)として課金することで、継続的な収益を獲得することができるものであるため、MRR(注1)、有料契約社数(注2)及び単月解約率(年間平均)を指標として重視しております。

(注)1.Monthly Recurring Revenueの略語であります。2026年5月におけるMRRは114百万円となっております。

2.2026年5月末時点における当社のサービスにおける有料契約社数は1,175社となっております(1つの法人で複数のKASIKAアカウントを利用している場合でも1社としてカウントしております)。

(3)経営環境

 日本国内の経済環境は、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足が問題視される一方で、政府主導による時間外労働時間の上限引き下げをはじめとした労働法規の改正等、働き方改革が推進される中、労働生産性の向上に向けた取組みへの期待が高まっているものと認識しております。さらには、2020年初めに感染拡大の影響が出始めた新型コロナウイルス感染症を契機としたテレワークの普及により、リモート環境における労働生産性の向上が以前にも増して重要視されており、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は喫緊の経営課題として広く意識されているものと考えられ、このような傾向は新型コロナウイルス感染拡大にともなう生活様式の変化により中長期的に継続すると想定されます。

 当社では、「ソフトウェア」という市場の中に、「マーケティング・オートメーションツール市場」があり、「マーケティング・オートメーションツール市場」は「SaaS型(クラウド型)」と「オンプレミス型」(注1)に分類されるものと考えております。そのうえで、KASIKAはマーケティング・オートメーションツール市場のSaaS型に分類されるものとして位置付けております。

 当社が主要な市場と想定しているSaaS型を含むSaaS/PaaS型ソフトウェア(セールス/マーケティングカテゴリー)は、運用コストの効率化や迅速な導入が可能といった基本的なメリットに加えて、最新のマーケティングテクノロジーへのアップデートが頻繁に可能な点やAPIにより他SaaSや外部データと高い連携性が実現できる点などにより、引き続き成長すると見込まれています。その結果、市場規模は2024年度から年平均9.0%で成長し、2029年度には4,841億円となる(予測)ことが見込まれております(注2)。

 加えて、不動産取引業の事業者数は66,942社となっており、就業者数も352,108人とサービス提供拡大の余地が大きい市場と見込んでおります(注3)。

(注)1.オンプレミス型とはソフトウェアの提供及び稼働等に必要となるサーバや関連機器等を自社で保有し、運用する形態をいう。

2.株式会社富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場 2025年版』より

3.事業者数及び就業者数のいずれも総務省統計局 令和3年経済センサス-活動調査 事業所に関する集計及び企業等に関する集計 2023年6月27日公表 「68_不動産取引業」従業者数_男女計より

なお、同計数は2021年6月1日時点のもの。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社の優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりです。なお、優先的に対処すべき財務上の課題については、無借金経営を行っていること、キャッシュ・フロー及び手元流動性共に大きな問題はないため、該当事項はありません。

① 顧客に対する提供価値の向上と販路の拡大

 当社が開発したサービスである「KASIKA」の提供を開始後も顧客の声を取り入れ、「KASIKA」及び関連オプションの継続的な開発・改良の提供を行うことにより、顧客への提供価値の向上を図ることが重要であると考えております。特に近年の生成AI技術の急速な進展を背景に、同技術をプロダクトへ積極的に組み込むことで、従来の業務効率化の枠を超えた付加価値の創出および顧客の生産性向上(AIトランスフォーメーション)を推進してまいります。このように時代の変化に応じたプロダクトの高度化を通じて顧客への提供価値の最大化を図るとともに、今後も継続して広告宣伝活動、提携代理店等との連携強化等を通じ、「KASIKA」の販路の拡大を進めてまいります。

②優秀な人材の継続的な採用・育成と業務効率化の推進

 当社が中長期的に成長するにあたり、提供するサービスの付加価値を高め、新規顧客を獲得するとともに、サービスの解約率を低く抑えることが重要であると考えております。そのためには、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えております。現時点においても優秀な人材が集まる環境は実現できておりますが、引き続き従業員が能力を最大限発揮できる体制を構築し、優秀な人材の採用と併せて、優秀な人材の育成を進めてまいります。また、これら人材の力を最大限に活かすため、生成AIの社内導入等による業務効率化を強力に推進いたします。テクノロジーの活用によって業務負担を軽減し、組織全体の適正人員数を見定めていくことで、事業の成長スピードに見合った、機動的かつ持続可能な組織運営を行ってまいります。

③ 情報管理体制の強化

 当社は、顧客が保有する個人情報を含め様々な情報を預かっているため、当該情報管理を継続的に強化し続けることが重要であると考えております。そのため、外部の監査機関の監査を受け、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム(JIS Q 27001:2023))を取得するといった対応を行っております。また、情報セキュリティマニュアル等に基づき管理を徹底するだけでなく、日々高度化するサイバーセキュリティ脅威や、生成AIの利活用等における情報漏洩リスクに対応するため、防御・検知システムの高度化、社内教育・社内研修の実施等を継続して行っております。

④ システムの安定性の確保

 当社は、インターネットを利用して顧客にサービスを提供しているため、システムの安定稼働が必要不可欠であります。このため、顧客の増加に合わせたサーバーの処理能力を増強に加え、生成AI等の高度な機能実装に伴うデータ処理負荷への対応など、システムの安定性とパフォーマンスの確保に向けた施策を継続的に実施してまいります。また、パブリッククラウドサーバーを機動的に活用・最適化することで、データ量の増加にもフレキシブルな対応が可能となり、ディザスタリカバリー(注)による安全性も担保しやすくなります。

(注)ディザスタリカバリーとは、地震や津波等の天災や、テロ、不正侵入等によりシステムが壊滅的な状況になった際に効率的、かつダウンタイムを最小限にして復旧・修復すること、また、その災害に備えたシステムや体制を指します。

⑤ 内部管理体制の強化

ⅰ)コーポレート・ガバナンスの強化

 株主を含めたステークホルダーとの良好な関係の構築のためには、社会的信用を維持・向上させていく必要があると認識しております。取引先をはじめとした社外関係者との良好な取引関係を維持していくには、当社も社会的信用を維持していく必要があります。

 そのため、コーポレート・ガバナンス体制を構築し、内部管理体制の強化を推進してまいります。また、内部監査人と監査役との連携強化等の施策により業務執行の適法性・妥当性を監視する機能を強化し、財務報告に係るリスクを最小化して、経営の健全化に努めてまいります。

ⅱ)経営管理体制の強化

 更なる事業拡大を推進し、企業価値を向上させていくためには、効率的なオペレーション体制を基盤としつつ、経営管理体制を強化していくことが重要であると認識しており、コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化を図ってまいります。
Business risks
3【事業等のリスク】

 当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるリスク要因として考えられる主な事項には、以下のものがあります。必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

 当社のリスク管理体制につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ニ.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおりとなっております。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 各リスクについて、発生可能性、影響度、発生時期は下記のとおりとなっております。

分類

リスク

発生可能性

影響度

発生時期

(1)事業環境に係るリスク

① 市場全般の景気変動によるリスク

中

中

中期

② 優秀な人材の採用及び定着のリスク

中

小

中期

③ 技術革新への対応について

低

中

中期

④ 法的な規制について

低

中

中期

(2)事業固有のリスク

① 当社と競合するシステムの普及に伴う解約リスク

中

中

短期

② 特定の他社事業サービスへの依存について

低

大

中期

③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク

低

大

中期

(3)その他

① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク

中

大

短期

② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク

高

中

中期

③ 特定の事業サービスへの依存について

中

大

中期

④ 投融資について

中

中

中期

⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク

低

大

中期

⑥ 訴訟等に関するリスク

低

中

中期

⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク

低

大

長期

⑧ 自然災害等に関するリスク

低

大

長期

⑨ 特定人物への依存について

低

中

長期

⑩ 配当政策について

中

小

長期

⑪ 当社における経営管理体制・内部統制について

低

中

長期

(1)事業環境に係るリスク

① 市場全般の景気変動によるリスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期)

 将来、経済情勢や景気動向の悪化等により、企業のITシステム投資等への低迷が生じた場合には、市場の拡大が当社の想定を下回る可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社の顧客が属する不動産業界は、景気変動、経済情勢、金利動向、地価の動向、資材価格の高騰等の影響を受けやすい特性があり、これら景気変動等により当社がターゲットとしている不動産会社のITシステム投資意欲に影響し、当社の事業運営、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

② 優秀な人材の採用及び定着のリスク(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:中期)

 当社が継続して事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が不可欠であると認識しております。そのため、継続的な人材採用や育成に加え、定着率向上に向けた各種施策を行っております。しかしながら、優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合等には、経常的な業務運営及び事業拡大等に支障が生じ、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 技術革新への対応について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)

 当社が属するインターネット業界においては、新技術の開発や新サービス出現のスピードが速く、顧客ニーズも早期に変化する等、変化の激しい業界となっております。当社では、最新の技術動向や環境変化に関する情報収集、優秀な人材の確保や教育によるノウハウの蓄積等に積極的に取り組み、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、何らかの理由で技術革新や顧客ニーズへの対応が遅れた場合や、新技術への対応のため想定を超える投資が必要となった場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 法的な規制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)

 当社は、国内において基本的な企業活動に関わる法的規制に加え、クラウドサービスにおけるセキュリティ、個人情報及びプライバシー保護等の法的規制を受けております。これら当社に適用される法的規制の整備・強化が生じることにより、当社業務に制約が生じ、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では外部の顧問弁護士等の専門家との連携、「個人情報の保護に関する法律」の当局となる個人情報保護委員会等の関連機関が提供する情報の収集を行うことで、当該規制の整備・強化に適時に対応をするよう努めております。

(2)事業固有のリスク

① 当社と競合するシステムの普及に伴う解約リスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:短期)

 当社が事業を展開するマーケティング・オートメーションツール市場は、競合企業が複数存在しており、今後SaaS等のクラウド市場の普及に伴い、規模の大小を問わず競合企業が新規に参入する可能性があります。当社は、サービス開発力の強化や継続的なサービス改善活動により競争力の維持に努めておりますが、競合企業や新規参入企業との競争激化により、当社が想定している事業展開が図れない場合等には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

② 特定の他社事業サービスへの依存について(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 当社が提供するサービスは、安全性、安定性、拡張性及び価格等を総合的に勘案し、さくらインターネット株式会社が提供しているクラウドコンピューティングサービス「さくらのクラウド」を基盤として運営されております。さくらのクラウドのデータセンターの処理能力が、当社の求める処理能力を満たさない場合、さくらのクラウドに障害が生じた場合等には、当社が提供するサービスへのアクセスが中断又は遅延した結果、顧客からの信用が損なわれ、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、さくらインターネット株式会社による経営戦略の変更、又は、価格改定等が行われた場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社では代替となり得るクラウドコンピューティングサービスを検討する等により、さくらのクラウドに障害が生じた場合であっても当社のサービスを継続して提供を行えるよう努めております。

③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 当社が提供するサービスは、その基盤をインターネット通信網に依存しております。このため、大規模な自然災害やテロ、戦争その他予期せぬ原因によりインターネット通信網が使用できない状態が生じた場合は、当社のサービス提供の継続が困難となります。また、想定を超えるアクセス増加あるいはサイバー攻撃その他予期せぬ事象によるサーバーダウンや当社が提供するサービスの予期せぬ不具合の発生等により、サービス提供が停止する可能性があります。このような事態を避けるため、システムやサーバの冗長化や稼働状況の監視、品質管理体制の強化等の対策を講じておりますが、将来においてこれらのような事態が発生した場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(3)その他

① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:短期)

 当社は、顧客が保有する個人情報を委託により預かっております。また、当社自体の機密情報を保有、管理しております。これらの情報の外部への流出、破壊、改ざん等を防止すべく、当社では、委託先を含めた管理体制を構築し、各種規程の整備や役職員への継続的な教育を行っております。しかしながら、万一、当社の役職員の故意や過失により、これらの情報の外部への流失を発生させた場合には、当社の信用低下のほか、被害を受けた事業者や関係者による損害賠償の請求を受ける可能性があり、その場合は当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。更に、情報流出の原因調査の過程においては、通常業務の遂行に多大な影響を受ける可能性があります。

② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク(発生可能性:高、影響度:中、発生時期:中期)

 当社は、役職員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、当社の役職員に対して新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は12.63%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化し、当社の株価に影響を及ぼす可能性があります。

③ 特定の事業サービスへの依存について(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:中期)

 当社の売上高はKASIKAに依存したものとなっております。このため、KASIKAの売上高が著しく減少した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としては、KASIKAを外部環境の変化に左右されず安定的な収益獲得が継続できるようその競争力の維持・強化に努めるとともに、他のサービスの開発・売上拡大を図り、KASIKAへの依存度を逓減させることが重要と考えております。

④ 投融資について(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期)

 当社は、現在において投融資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大のために、国内外を問わず出資、子会社設立、合弁事業の展開、アライアンス、M&A等の投融資を実施する場合があります。投資判断においては、投資先候補企業の事業内容を吟味し、当社との事業シナジーが得られること、投資先候補企業の事業計画、当社の財務状況や投資先候補企業への影響力等を考慮し、投資先候補企業の評価額が適切な水準であることを慎重に確認し、投資判断を行う予定です。ただし、投資先企業の事業が計画通りに進捗しない場合や投融資額を回収できなかった場合、減損の対象となる事象が生じた場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 当社は会社設立以来、各種コンプライアンス上の法令、慣習、常識を厳守すべく、各種規程の整備や役職員への継続的な教育等、最大限の努力を重ねてまいりました。しかしながら、コンプライアンスのルールは年々、高度化し、深化していることもあり、法令の改正等による事業活動の影響を通じて、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 そのため、最新の法令及び各種ルールに対する情報収集に努めるとともに、四半期毎のリスク・コンプライアンス委員会において、最新の状況を確認し、更なる改善を目指すべく、意識の高揚を図っております。

⑥ 訴訟等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)

 当社は、現在において訴訟を提起されている事実はなく、法令等遵守体制の強化を通じて訴訟等が提起されることを防止するべく努めております。しかしながら、将来の法的規制等の改正等に適時適切に対応できないことや各種契約等の解釈の齟齬が生じたこと等を原因とする訴訟が提起された場合、内容及び結果によっては当社の事業運営、経営成績、財政状態及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期)

 当社は、当社が提供するサービスが他社の保有する知的財産権を侵害しないよう、開発段階において採用したビジネスモデルや技術等については、必要に応じて適切な調査を実施しております。しかしながら、当社の事業領域において第三者が有する知的財産権を完全に把握することは困難であり、当社が認識していない知的財産権が既に成立している可能性、あるいは今後新たに成立する可能性があります。このような場合において、ロイヤリティ支払や損害賠償請求、事業の全部又は一部の差止により、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑧ 自然災害等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期)

 当社の本社は東京にあり、当地域内において地震、水害等の大規模災害が発生することにより拠点が被害を受けた場合、また当社施設内において、クラスターが発生する等、当社の想定を超える異常事態が発生した場合には、通常勤務が困難になることによりサービスレベルが低下する可能性等があり、その内容及び結果によっては当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事態を避けるため、勤務場所の分散化、リモートワーク時における安否確認方法の確立など異常事態が生じた場合でもできる限り業務への影響を低減することに引き続き努めてまいります。

⑨ 特定人物への依存について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期)

 当社の代表取締役である山本考伸は当社の創業者であり、創業以来代表取締役を務めており、当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。当社は取締役会等の会議体を整備・運用するとともに、役職員への情報共有の強化を行うことにより、同人に過度に依存しない経営体制の整備・強化を図っております。しかしながら、何らかの理由により同人が当社の業務を継続することが困難になった場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

⑩ 配当政策について(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:長期)

 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながるものと考えております。そのため当社は創業以来、配当を実施しておりません。

 内部留保資金については、財務体質の強化と人員の拡充・育成をはじめとした収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に活用する方針であります。

 将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。

⑪ 当社における経営管理体制・内部統制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期)

 当社は事業規模に応じた組織体制を志向しており、内部管理体制についても組織の規模に応じたものとなっております。当社は今後、業容の拡大に応じて人材の採用を行うとともに社内管理体制の強化・充実に努める予定であります。しかしながら、当社が事業の拡大に応じて適切かつ十分な対応ができなかった場合には、当社の事業遂行及び拡大に制約が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
Officers and biographies
(2)【役員の状況】

① 役員一覧

男性 6名 女性 1名 (役員のうち女性の比率 14.3%)

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(株)

代表取締役

山本 考伸

1975年3月5日生

1999年4月 株式会社NTTドコモ 入社

2006年3月 オーバーチュア株式会社(現:LINEヤフー株式会社) 入社

2007年1月 エクスペディアホールディングス株式会社 入社

2008年4月 トリップアドバイザー株式会社 入社 代表取締役

2013年3月 楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社) 入社

2013年4月 楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社) 執行役員

2013年6月 楽天トラベル株式会社(現:楽天グループ株式会社) 代表取締役兼任

2017年1月 当社設立 代表取締役(現任)

(注)3

1,302,600

取締役

新規プロダクト部門長

富田 祐司

1980年1月24日生

2002年4月 日本生命保険相互会社 入社

2002年11月 株式会社マックスコム 入社

2004年2月 株式会社ラソナ 入社

2007年2月 クジラ株式会社(現:スフィラー株式会社) 取締役

2008年10月 エクスペディアホールディングス株式会社 入社

2011年11月 トリップアドバイザー株式会社 入社

2012年4月 株式会社メディーボ設立 代表取締役

2013年1月 トリップアドバイザー株式会社 代表取締役

2017年1月 当社設立 取締役(現任)

(注)3

250,000

取締役CFO

管理部門長

木場田 貴彦

1985年2月4日生

2009年12月 有限責任監査法人トーマツ 入社

2013年8月 公認会計士登録

2025年7月 当社入社 執行役員管理部長

2025年8月 当社 取締役CFO(現任)

(注)3

-

取締役

(注)1

石川 智哉

1976年7月24日生

2000年7月 プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント株式会社(現:日本アイ・ビー・エム株式会社) 入社

2003年10月 イーソリューションズ株式会社 入社

2006年5月 株式会社サイバード 入社

2008年9月 アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社 入社

2010年2月 楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社) 入社

2011年12月 楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社) 執行役員

2013年6月 株式会社ドリコム 社外取締役

2016年7月 ターゲット株式会社 代表取締役

2019年4月 株式会社ハウスパートナーホールディングス 代表取締役

2020年4月 株式会社サカエ不動産 代表取締役

2020年10月 株式会社イズミ装美 代表取締役

2022年6月 株式会社アーキテクト 代表取締役(現任)

2022年8月 当社 社外取締役(現任)(注3)

2023年12月 株式会社Livenup Group 社外取締役(現任)

2025年2月 キルフェボン株式会社 代表取締役(現任)

2025年9月 MERCER OFFICE株式会社 取締役(現任)

2025年9月 フルーツベル株式会社 取締役(現任)

(注)3

-

常勤監査役

(注)2

鬼頭 麻由佳

1989年1月20日生

2013年12月 有限責任監査法人トーマツ 入社

2022年6月 当社常勤監査役(現任)

(注)4

-

監査役

(注)2

三島 圭史

1976年12月8日生

2003年10月 監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ) 入社

2019年11月 三島会計事務所 代表(現任)

2019年11月 有限責任開花監査法人 パートナー

2020年1月 株式会社フェズ 監査役(現任)

2021年8月 当社監査役(現任)

2022年3月 Amaterasu監査法人(現:Amaterasu有限責任監査法人) 代表社員

2025年11月 監査法人匠 代表社員(現任)

(注)4

-

監査役

(注)2

野原 俊介

1979年11月11日生

2005年4月 最高裁判所司法研修所 入所

2006年10月 弁護士登録(第一東京弁護士会) 光和総合法律事務所 入所

2010年10月 光和総合法律事務所 パートナー

2015年8月 ケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所 勤務

2016年1月 ニューヨーク州弁護士登録

2016年10月 光和総合法律事務所 シニアパートナー(現任)

2022年8月 当社監査役(現任)

2023年10月 株式会社Olive Union監査役

(注)4

-

計

1,552,600

 (注)1.取締役石川智哉は、社外取締役であります。

2.監査役鬼頭麻由佳、三島圭史、野原俊介は、社外監査役であります。

3.2025年8月21日開催の定時株主総会終結の時から、2027年5月期に係る定時株主総会の終結の時までであります。

4.2023年10月31日開催の臨時株主総会終結の時から、2027年5月期に係る定時株主総会の終結の時までであります。

② 社外役員の状況

 当社の社外取締役は1名、社外監査役は3名であります。

 社外役員の選任に際し、独立性について当社としての具体的な基準は定めておりませんが、東京証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準等を勘案した上で選任することとしております。社外役員4名はいずれも当社と特別の利害関係は無く、一般株主と利益相反の生じる虞はないと判断しております。

 社外取締役である石川智哉は上場企業での執行役員の経験、不動産業を含む複数の企業での代表取締役の経験を有しており、企業経営に関する深い知見と広範な経験を有しております。

 社外監査役である鬼頭麻由佳は会計監査を専門とする公認会計士であり、大手会計事務所での金融商品取引法・会社法に基づく法定監査経験を有しており、財務会計に関する深い知見と広範な経験を有しております。

 社外監査役である野原俊介は企業法務を専門とする弁護士であり、米国ニューヨーク州にも弁護士登録をしており、国内外の企業法務に関する深い知見と広範な経験を有しております。

 社外監査役である三島圭史は会計監査・税務を専門とする公認会計士であり、大手会計事務所での金融商品取引法・会社法に基づく法定監査経験のみならず海外赴任経験、複数の企業における社外監査役経験を有しております。

 上記の専門的なスキルセットに基づき、監督・監査機能を発揮して頂くことを期待しております。

③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係

 社外取締役については、定期的に常勤監査役及び内部監査担当者から内部監査の状況や監査役監査の状況及び会計監査の状況等について情報共有しております。

 また、社外監査役については、原則として毎月1回開催される監査役会において常勤監査役から監査役監査の状況、内部監査の状況及び会計監査の状況の情報共有を行っております。また、定期的に会計監査人から直接監査計画や監査手続の概要等について説明を受けるとともに、監査結果の報告を受けております。
History
2【沿革】

年月

事業の変遷

2017年1月

東京都港区赤坂において、資本金1百万円でCocolive株式会社を設立

2017年5月

不動産業界向けマーケティング・オートメーションツール「KASIKA」の提供を開始

2017年7月

東京都港区北青山に本社を移転

2018年4月

大阪府大阪市北区梅田に大阪支社を開設

2019年2月

東京都千代田区神田に本社を移転

2020年11月

ユーザ数課金方式の導入により、利用するユーザ数に応じた料金体系の提供を開始

2021年7月

SMS送信オプションの提供を開始

2021年10月

東京本社及び大阪支社を登録範囲とするISMS認証(ISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014))を取得

2022年1月

株式会社LIXILとのパートナーシップ契約を締結し、「Good Living 友の会」会員向けに「KASIKA」の提供を開始

2024年2月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

2024年6月

株式会社ダイテックとのパートナーシップ契約を締結

2024年9月

「LINE公式アカウント」サービスとのデータ連携機能を開発・リリース

2025年2月

株式会社ダイテックの基幹システム「注文分譲クラウドDX」とのデータ連携を正式に開始

2025年9月

東京都千代田区神田神保町に本社を移転

2025年9月

「KASIKA」の追加機能として、AI文章生成機能を開発・リリース

2026年1月

Yoom株式会社のハイパーオートメーションツール「Yoom」とのAPI連携を開始

2026年4月

株式会社無添加住宅とのパートナーシップ契約を締結

2026年4月

「KASIKA」の追加機能として、マイページ機能を開発・リリース

2026年5月

「KASIKA」売却実績ページ機能を開発・リリース

2026年5月

株式会社Lib Workとのパートナーシップ契約を締結

2026年5月

株式会社リノベストの不動産販売支援ツール「HOME VISTA」とのシステム連携を開始

Officer information is limited to what the annual filing discloses; it is not a complete directory of internal key personnel.

Sources

Show source documents (3)
  • EDINET (FSA Japan)

    有価証券報告書-第10期(2025/06/01-2026/05/31)

    ID S100YXSF2026-08-20Open
  • EDINET (FSA Japan)

    有価証券報告書-第9期(2024/06/01-2025/05/31)

    ID S100WKSO2025-08-22Open
  • EDINET (FSA Japan)

    有価証券報告書-第8期(2023/06/01-2024/05/31)

    ID S100U9OJ2024-08-22Open

Extracted from XBRL: 40 / Derived from other figures: 1

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