サイエンスアーツ株式会社サイエンスアーツ4412東証グロース情報・通信業2025年8月期, 単体, 日本基準
サイエンスアーツの売上の約100%は「Buddycom事業」から。ほかに「その他」などで稼いでいます。
売上100円あたり約6円が営業利益として残ります。
前期から売上は+39.7%、営業損益は黒字に転じました。
数字で見ると
2025年8月期、営業CFは純利益の2.6倍
2025年8月期、売上が5年で4.5倍
2025年8月期、事業利益の99%を1事業が占める
開示された数値から自動で作った要約
2025年8月期の数字(書類の提出日 2025-11-27)
サイエンスアーツが100円売ったとき、何にいくら使い、いくら残るか。
年度をそろえて、売上から粗利・本業の利益・純利益が残る割合を比較します。未開示の年度は線をつなぎません。
2020年8月期 → 2025年8月期
売上(銀行・保険は経常収益)は棒、各利益率とFCFマージンは折れ線です。年度をそろえて、事業規模と利益・現金の残り方を比べます。FCFは営業CFと投資支出から計算する場合があります。
同じ事業キーを接続し、キーの異なる事業は新設・再編として表示。帯の太さは売上構成比。
前期比(2024年8月期 → 2025年8月期)
従業員数(連結) +26.1% · 売上(連結) +39.7%
| 指標 | 21/8 | 22/8 | 23/8 | 24/8 | 25/8 |
|---|---|---|---|---|---|
| 従業員数(連結) | 22 | 29 | 38 | 46 | 58 |
| 平均年間給与(提出会社・単体) | 484万円 | 495万円 | 531万円 | 542万円 | 578万円 |
| 平均年齢(単体) | 31.7歳 | 31.5歳 | 31.5歳 | 31.3歳 | 31.0歳 |
| 平均勤続年数(単体) | 2.9年 | 2.8年 | 2.9年 | 3.0年 | 2.8年 |
1人あたりの値は連結売上・利益を連結従業員数で割ったものです。平均年間給与・年齢・勤続年数は提出会社単体の値で、持株会社では本社の少人数の平均になることがあります。従業員数の定義は会社ごとに異なります。開示値から計算(DERIVED)。
この会社が出てくる業界地図。
直近の公開決算から、同じ主な業界の企業内での位置を示します。
点は各社の主な業界内での順位です。会社ごとに比較対象となる業界が異なる場合があります。値がない軸はデータなしと表示し、総合点は計算しません。業界順位は投資推奨ではありません。
同じ業界プロフィールの会社から、売上規模が近い企業を並べています。数値は各社の最新公開有報です。
| 会社 | 決算期 | 売上高 | 本業利益率 | 純利益率 | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社サイエンスアーツ | 2025 | 16.5億円 | 6.5% | 6.8% | 67.1% |
| 株式会社コラボス | 2026 | 17億円 | 4.4% | 6.0% | 81.6% |
| 株式会社マーキュリー | 2026 | 16億円 | 4.6% | 10.1% | 78.4% |
| システム・ロケーション株式会社 | 2026 | 17.3億円 | 34.9% | 17.1% | 82.5% |
| 株式会社ドーン | 2026 | 17.3億円 | 37.8% | 27.2% | 89.4% |
時価総額・PER・株価利回りはEDINETに含まれないため表示していません。会社ごとに決算期や会計基準が異なる場合があるので、期末と出典を確認してください。
サイエンスアーツは東京都渋谷区に本社を置く、2003年設立のソフトウェア・SaaSの会社です。連結の従業員は58人。東証グロースに上場しています。
出典: 有価証券報告書(S100X6RV、2025年11月27日提出)。提出時点の情報で、その後の変更は反映していません。
会社が提出した有報の記述を、年度と出典を添えて確認できます。
提出日 2025-11-27 · 書類 S100X6RV
3 【事業の内容】 当社は、店舗や交通インフラを始めとしたフロントラインワーカー※1をつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」を提供しております。また、「Buddycom」でユーザーが使用するイヤホンマイク等のアクセサリーの販売を行っております。当社は主たる事業であるBuddycom事業の割合が高く、開示情報として重要性が乏しいことから、Buddycom事業について主に記載しております。 (1)「Buddycom」の概要 「Buddycom」はクラウドで提供するホリゾンタル※2SaaS※3であり、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用して、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人へ一斉にコミュニケーションすることを可能にするサービスです。音声通話だけでなく、通話履歴の再生、音声テキスト化、翻訳、テキストチャット、映像配信、位置情報の共有に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能です。スマートフォンやタブレット向けのアプリのほか、Windows向けにも提供しております。主に店舗や交通インフラなどの現場部門でご利用頂いており、円滑なコミュニケーションを提供することを通して、業務効率やお客様サービスの向上にお役立ていただいております。 料金体系については、サブスクリプション型の課金体系としており、お客様が必要とする機能に応じて3つのプランに加えて、オプションをご選択いただいております。初期費用はなく、ID単位で下表のとおりの料金を、年契約であれば一括前払いで、月契約であれば月ごとにお支払いいただきます。 Buddycomの料金プラン(税抜) プラン名 Talk Lite Talk Enterprise Livecast Enterprise 料金 年契約 600円/月 1,200円/月 2,600円/月 月契約 1,000円/月 1,800円/月 3,900円/月 機能 音声通話 〇 〇 〇 映像配信 〇 音声テキスト化 〇 〇 同時翻訳 〇 〇 高セキュリティ 〇 〇 オプション名 料金 機能 Buddycomベル 二次元コード一枚ごとに1,000円/月 Buddycomに音声で通知が届く、スタッフ呼び出し二次元コード。専用ボタンを設置不要しなくとも、スマートフォンで二次元コードを読み込み、ニーズに合わせてボタンを選択すれば通知が届きます。多言語対応も可能です。 BuddycomAI IDごとに1,500円/月 OpenAIと連携し、Buddycomから音声でAIと会話することができます。 セーフティーサポート IDごとに500円/月 ボタンを1タップすることで、設定したグループへ緊急通知を行い、録音した会話の音声、音声をリアルタイムに文字起こししたテキスト、位置情報を自動で共有できます。 コミュニケーションツールを提供している企業は当社以外にも多数ありますが、当社はフロントラインワーカーをメインターゲットとし、音声通話を主体として常時接続された状態で提供することで、刻々と状況が変わる現場で、手がふさがっていても円滑にコミュニケーションができ、誰でもかんたんに・早く・間違わないで使えるようにすることで、差別化を図っております。 また、電話やトランシーバー、他社のIP無線アプリと比較しても、テキスト化や同時翻訳、映像配信といった機能が豊富で、ユーザー数・グループ数が無制限(1グループ当たり2,000ユーザーへの同時発信を検証済)と大規模な運用を可能にしている点において優位性があります。「Buddycom」の2025年8月期における解約率※4は0.42%、NRR※5は118.0%となっており、新規契約が翌期以降の売上拡大に貢献し、継続契約が蓄積することで収益が安定する、安定性と成長性を両立するサブスクリプション型ビジネスとなっております。 またセンサー、カメラ、ロボット、業務システムなど様々な企業との外部連携に対応し、お客様へ提供する付加価値向上を行っております。 Buddycom事業の各指標は以下のとおりとなります。 項目 2023年8月期 2024年8月期 2025年8月期 売上高(千円) 771,862 1,184,775 1,654,620 うちサブスクリプション (Buddycom利用料売上) 売上高(千円) 498,777 654,209 908,785 サブスクリプション (Buddycom利用料売上) 売上高比率 64.6% 55.2% 54.9% ARR(千円)※7 557,602 739,058 1,068,797 (2)アクセサリーの概要 当社のBuddycomはライセンスのご購入だけでもご利用は可能ですが、実際には多くのお客様がイヤホンマイクやヘッドセットなど当社の販売するアクセサリーと一緒にご利用されております。Buddycomの契約中は常にアクセサリーをご利用されるため、定期的な更新/アップデート需要が存在し、数年単位で見た際には継続的な収益となっております。 当社が販売するアクセサリーは、PTT※6に対応することでスマートフォンを開かずにBuddycomをご利用すること、そして、いずれの商品も最大連続使用時間が8時間以上となっており、業務時間中にバッテリーが極力切れないことで市販品と差別化を図りました。 その他、各現場の利用状況や環境、働き方に合わせて、Buddycomの機能を最大限に活用いただくため、当社は様々なアクセサリーを提供しております。例えば、映像配信が容易なウェアラブルカメラや、米軍MIL規格に準拠した防水・防塵・耐久性に優れたスピーカーマイク、パチンコ店などの騒音環境でも使用可能なイヤホンマイクがございます。お客様の様々なニーズに対応できるように、当社はアクセサリーの多様化と共同開発に積極的に取り組んでおります。 結果として、Buddycomをご契約いただくお客様の大半は当社からアクセサリーを購入しており、その機器のうち80%以上が当社の出資先製品や独占販売権を持つ製品で構成されています。 (3)販売チャネル 当社は販売代理店を通じた販売を行っており、これにより少人数で販売しながらも、全国各地のお客様への対応が可能な体制を確立しております。セールスパートナーの主な業種は、携帯電話の通信サービスを提供する通信事業者や、オフィス用品を扱う製造業、卸売・小売業となっております。その他、Buddycom事業を立ち上げた当初のお客様や、webよりお買い求めいただいたお客様については直接販売しております。 [事業系統図] 以上の内容を事業系統図に示すと、次のとおりであります。 (4)その他事業 当社はBuddycom事業を始める以前に主力事業としていた、大容量データに対応したディスク型のデータベースと、高速アクセスに対応したメモリ型データベースを併せ持つ『ALTIBASE』というハイブリッド型データベースのライセンスの販売、及びサポートを提供しております。 新規顧客へのライセンスの販売は終了しており、引き続き利用中の顧客に対してのサポートを継続中です。 ※1 フロントラインワーカー:机の前に座らない最前線で活躍する労働者のこと。農業、教育、ヘルスケア、小売、ホスピタリティ、製造、輸送、建設業界などの従事者です。 ※2 ホリゾンタル:「水平」を意味する単語。特定の業界・業種に関係なく「業務課題」を解決するサービス。 ※3 SaaS:Software as a Serviceの略称。ユーザー側のコンピュータにソフトウェアをインストールするのではなく、ネットワーク経由でソフトウェアを利用する形態のサービス。 ※4 解約率:ID数の月次解約率。「当月の解約ID数÷前月の契約IDの総数」で算出し、期中の平均を取った値。 ※5 NRR:Net Revenue Retentionの略称。既存顧客の売上継続率。「前期までに獲得した顧客の当期末月の売上÷前期末月の売上」で算出。 ※6 PTT:Push to Talkの略称。無線機やインカムのように押しながら話す通話方式のこと。 ※7 ARR:Annual Recurring Revenueの略称。各期末月のBuddycom利用料売上を12倍して算出。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は「フロントラインワーカーに未来のDXを提供し、明るく笑顔で働ける社会の力となる」というミッションを掲げ、フロントラインワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を提供することにより、あらゆる業種で音声や動画を利用し現場の課題を解決することを目指しております。 当社は、Buddycomの開発を自社で内製化することにより、安定的な稼働と、新たな機能の追加を機動的に実現できる体制となっております。また、セールスパートナーを活用した販売網を持ち、あらゆる業種・業態において有効なホリゾンタルサービスとして、全国各地のお客様への販売を行っております。 (2) 目標とする経営指標 当社は、中長期的に安定した売上収益を拡大させることが重要であると考えております。そのため、当社は達成状況を判断するための経営上の指標としてARRを重視しております。また、当社では事業本来の稼ぐ力を重視しつつ、事業活動の効率性とのバランスを考慮することで、持続的かつ質の高い事業成長を目指しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社の提供するBuddycomは、単なる音声によるコミュニケーションにとどまらず、インターネットを介したクラウドサービスであることを活かし、独自に開発した技術によって、音声のほか、画像や動画などのコンテンツのやり取りを可能にし、インターネットにつながる環境であれば世界中どこにいてもつながり、さらにはやり取りしたデータやコンテンツがデジタル化されて蓄積されるなど、これまでにはない新しいコミュニケーションツールとして成長を続けており、鉄道会社、航空会社、GMS(General merchandise store=総合スーパー)、介護施設、工場、商業施設、大規模小売店舗、公共・自治体など、あらゆる業種・業態において有効なホリゾンタルなサービスとして、お客様にご利用いただいております。 今後もブランディング・マーケティングを強化し、更なる機能を拡充することにより、お客様が支えているミッションクリティカルな現場に欠かせないコミュニケーションツールとしてより多くの企業・ユーザーにご活用いただくことにより、よりよい社会の実現を目指してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は「フロントラインワーカーに未来のDXを提供し、明るく笑顔で働ける社会の力となる」というミッションを掲げ、フロントラインワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を提供することにより、あらゆる業種で音声や動画を利用し現場の課題を解決することを目指しております。 当社の提供するBuddycomの利用企業数・ユーザー数は順調に増加しております。今後利用企業数・ユーザー数の増加、ARPUの向上により更なる成長ペースの加速を志向しております。 このような経営環境において、当社が対処すべき主な課題は、以下のとおりであります。 ① 優秀な人材の確保と育成 当社は、更なる事業拡大と成長スピードの向上を実現していくうえで、優秀な人材を継続的に雇用し、定着させることが重要であると認識しております。そのため、採用体制の強化、教育・研修制度及び人事評価制度の拡充等の施策を進めてまいります。 ② 技術力、製品力の向上 新規顧客の獲得、※ARPUの向上及び既存顧客の満足度向上のため、技術面、サービス面において一層の向上が求められます。当社では、顧客のニーズに合ったBuddycomの新機能追加、イヤホンマイクやヘッドセット、ウェアラブルカメラといった様々なIoT機器との接続連携、エコパートナーが持つネットワークやソリューションとの連携等の開発体制の強化に努めてまいります。 ※ ARPU:Average Revenue Per Userの略。1ユーザー当たりの平均売上 ③ 営業力の強化 当社の提供するBuddycomの利用企業数・ユーザー数の増加に伴い、Buddycom利用料売上も順調に増加しておりますが、まだ増加の余地があり、更なる成長スピードの向上が必要であります。そのために、ブランディング・マーケティングを強化することによる知名度向上、販売代理店の戦略的活用等の推進による効率的な営業により、売上増加スピードの加速を目指してまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社は、急速な事業環境の変化に適応し、継続的な成長を維持していくために、内部管理体制の強化が重要であると認識しております。このため事業規模や成長ステージに合わせ、バックオフィス機能を拡充していくとともに、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取り組んでまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、中長期的に安定した売上収益を拡大させることが重要であると考えております。そのため、当社は達成状況を判断するための経営上の指標としてARRを採用しております。
3 【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。 また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社は、これらのリスクに対し発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。 なお、本項記載の将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 競合会社の参入と競合激化について 当社が事業展開する国内のソフトウェア市場は、近年拡大を続けているため、当社のビジネスモデルと同様のビジネスモデルを掲げる新たな競合企業が誕生し、今後も増加する可能性があります。 当社は、多様な環境下で培ったIP無線のノウハウを活用し、また独自の新規顧客獲得戦略を採用することにより、他社との差別化を図り、継続的な事業成長に努めておりますが、そのような競合企業の参入又は既存競合企業との競合激化により、当社の優位性が失われ、そのような競合企業と当社の主要顧客企業との間で取引が開始され、当社と当該顧客企業との取引が縮小される可能性は否定できず、かかる事態となった場合には、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 技術革新について 当業界においては、技術革新のスピードが速いため、先進のノウハウと開発環境を保有し、かつそれらを継続的に進化させていく必要があります。当社においては、常に新しい技術を利用したシステム構築に挑戦しており、迅速な環境変化に対応できるよう技術者の採用・教育、開発環境の整備等を進めております。しかしながら、当社の想定を超える技術革新等による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に当社が対応することができず、当社の事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。 (3) 特定事業への依存について 当社は、フロントラインワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」の提供を主な事業としており、当該事業に経営資源を集中させております。「Buddycom」は、セールスパートナーを活用した販売網により、あらゆる業種・業態において有効なホリゾンタルサービスとして、全国各地への販売を行っており、特定の業種・業態や地域に依存はしておりません。また、エコパートナーと連携して商品開発や事業活動に取り組むことにより、相互作用しながら共存共栄する仕組みであるパートナーエコシステムを構築しております。しかしながら、Buddycom事業の成長に何らかの問題が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 人材の確保と育成について 当社は、優秀な人材に裏付けられた高い技術力と提案力により事業を拡大してまいりました。今後も業容拡大のために、優秀な人材を確保し、教育・育成していくことが必要不可欠であり、採用活動の強化と教育研修の充実を推進してまいります。 しかしながら、優秀な人材の採用・確保及び教育・育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材が社外流出した場合には、事業規模拡大の制約、顧客に提供するサービスの質の低下、それに起因する競争力の低下等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 小規模組織における管理体制について 当社は、当事業年度末で従業員58名と比較的小規模組織で運営しており、内部管理体制も組織規模に応じたものとなっております。今後の事業の拡大及び多様化に対応して、人員の増強と内部管理体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、当社の事業活動に支障が生じ、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (6) 情報セキュリティについて 当社は、事業の性格上顧客の個人情報及び機密情報を保有する場合があります。当社では、個人情報及び機密情報の外部漏洩の防止は勿論のこと、不適切な利用、改ざん等の防止のため、情報管理を事業運営上の重要事項と考えております。そのため「情報セキュリティ基本方針」「個人情報保護方針」を制定するとともに、役員及び従業員を対象とした社内教育を実施するなど情報管理を徹底する体制を構築しております。外部サービス提供者の利用に関しては、外部委託先のSOC2レポート又はISO27001など外部機関の認証取得を確認すること等としており、ユーザー側の対策として、パスワードに文字制限を設定し、また、アクセス権の制御、認証の設定等を可能とする機能を実装しております。 しかしながら情報漏洩などにより社会的信用が失墜した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 大株主について 当社の代表取締役会長である平岡秀一は、同氏の資産管理会社である合同会社平岡秀一事務所の所有株式を含めると、当事業年度末日現在において当社の発行済株式総数の45.8%を所有しております。 同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同氏の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) システムのトラブルについて 当社は、安定的なサービス運用を行うために、サーバー設備等の増強やマルチリージョン化、コンピュータシステムのバックアップ体制の構築、社内運用体制の強化を行っておりますが、アクセスの急激な増加等による負荷の拡大、地震等の自然災害や事故等による予期せぬトラブルの発生、コンピュータウイルス、電気供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止等、現段階では予想不可能な事由による大規模なシステムトラブルが生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社では、受注データや請求データ等を社内システムにて管理しております。一方で、一部情報を手入力した管理台帳も作成しており、売上や請求については、管理台帳と社内システムのデータにてその正確性を確認しております。システムトラブルが発生したこと等によりこれらの社内システムのデータが何らかの影響を受けた場合には、財務報告にも影響を及ぼす可能性があります。 (9) 訴訟について 当社は、本書提出日現在において、訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社の提供したサービスに不備等があり、予期せぬトラブルが発生した場合又は取引先との関係に何かしらの問題が生じた場合等、これらに起因した損害賠償の請求、訴訟を提起される可能性があります。その場合、損害賠償の金額、訴訟内容及び結果によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権について 近年、当業界においては、自社技術保護のための特許申請が増加する傾向にあります。当社も自社技術保護、他社との差別化及び競争力のあるサービスを永続的に提供するため、知的財産権の取得・保護活動を行っていく方針であります。当社の知的財産権が第三者に侵害された場合、当社は、知的財産権の保護のため、かかる侵害者に対する訴訟及びその他防衛策を講じるなど、当該対応に経営資源を割くことを余儀なくされることになり、当社の事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社では、第三者の知的財産権を侵害しないよう努めており、現時点において侵害はないものと認識しておりますが、将来的において第三者の知的財産権への侵害が生じてしまう可能性は否定できません。当社がサービスを提供するうえで第三者の知的財産権を侵害していることが発覚した場合、当社への損害賠償請求、信用の低下により、当社の事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。 (11) 販売代理店との関係について 当社は、受注活動の大部分を販売代理店に委託しております。これは、きめ細やかな顧客フォローや信用能力などで優れた販売代理店を活用することが有効だと判断しているものであり、今後も販売代理店とのパートナーシップを維持・強化していく方針です。 現在は友好な関係を構築しておりますが、何らかの理由による販売代理店との契約解消、もしくは販売代理店の経営状態が悪化した場合には、現状の受注活動に影響する可能性があります。 (12) 既存顧客の継続率及び単価向上について 当社の「Buddycom」のビジネスモデルは、サブスクリプションモデルであり、新規ユーザーの獲得に加えて、継続率の維持・向上が重要であると考えております。また、音声のみならず、テキスト、画像、動画、位置情報の共有等様々な機能を開発・提案を行うことにより、ARPU※の向上を目指しております。当社の事業計画には、一定の解約を踏まえた継続率、ARPUの向上を見込んでおりますが、想定した継続率やARPUの向上が実現しない場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 自然災害について 大地震、台風等の自然災害や事故、それに伴う二次災害、パンデミック等の発生によって事業継続が危ぶまれる事態に備えて、当社では、サテライトオフィス、複数サーバーやバックアップ体制等、事業継続のために必要な対策をとっておりますが、想定をはるかに超える大規模な災害等が発生した場合には、業務の全部又は一部が停止し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 配当政策について 当社は設立以来、当期純利益を計上した場合においても、内部留保の充実による財務基盤の強化、事業展開における投資資金としての活用を重視し、配当を実施した実績はありません。 当社は株主への利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、今後の経営成績及び財政状態、事業環境などを総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりつつ配当について検討していく方針であります。 (15) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社取締役及び従業員に対するストック・オプション制度を採用しております。そのため、付与されている新株予約権の行使が行われた場合には、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。当事業年度末日現在における新株予約権における潜在株式は240,000株であり、発行済株式総数及び潜在株式数の合計8,459,500株の2.8%に相当します。
(2) 【役員の状況】 ① 役員一覧 男性5名 女性2名(役員のうち女性の比率28.6%) 役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数 (株) 代表取締役会長 平岡 秀一 1961年8月14日 1984年4月 日立西部ソフトウェア㈱(現㈱日立ソリューションズ)入社 1996年1月 マイクロソフト㈱(現日本マイクロソフト㈱)入社 2001年2月 ㈱インスパイア 取締役 2001年2月 ㈱インスパイア・ストラテジック・コンサルティング設立 代表取締役社長 2002年6月 ㈱Plan・Do・See 取締役 2002年10月 日本駐車場開発㈱ 監査役 2002年12月 ㈱ヴァンテージ・コンサルティング設立 代表取締役社長 2003年9月 ㈱シアンス・アール(現㈱サイエンスアーツ)設立 代表取締役社長 2004年10月 日本駐車場開発㈱ 取締役 2025年11月 当社代表取締役会長(現任) (注)2 3,768,000 代表取締役社長 平岡 竜太朗 1993年12月9日 2017年4月 ㈱ワークスアプリケーションズ入社 2018年8月 ㈱シアンス・アール(現㈱サイエンスアーツ)入社 2022年12月 当社企画本部長 2024年11月 当社取締役企画本部長 2025年11月 当社代表取締役社長(現任) (注)2 3,900 取締役管理本部長 松田 拓也 1981年5月2日 2007年4月 ㈱ゼファー入社 2011年12月 持田製薬㈱入社 2014年5月 ㈱デザインワン・ジャパン入社 2016年11月 同社経理財務部部長 2018年6月 ㈱シアンス・アール(現㈱サイエンスアーツ)入社 2019年2月 当社管理本部長 2019年11月 当社取締役管理本部長(現任) (注)2 11,200 取締役 監査等委員 島田 貴子 1970年7月18日 1989年4月 住友重機械工業㈱入社 1990年11月 ㈱土地再開発事業センター入社 1994年6月 ㈱アールエイジ入社 2009年1月 同社管理本部取締役 2019年11月 当社監査役 2022年11月 当社取締役監査等委員(現任) (注)3 800 取締役 監査等委員 中川 浩之 1944年9月5日 1968年4月 大阪商船三井船舶㈱(現㈱商船三井)入社 1997年6月 同社取締役財務部長 1999年6月 同社常務取締役 2000年6月 商船三井システムズ㈱ 専務取締役 2001年4月 同社取締役社長 2002年6月 宇徳運輸㈱(現㈱宇徳) 専務取締役 2005年6月 同社代表取締役社長 2009年7月 同社顧問 2009年10月 当社取締役 2022年11月 当社取締役監査等委員(現任) (注)3 800 取締役 監査等委員 三ツ橋 徹 1970年1月17日 1997年2月 司法書士和田宏幸事務所入所 1999年8月 司法書士指田事務所入所 2001年9月 三ツ橋司法書士事務所開設(現任) 2005年2月 ブレインズトラスト㈱ 監査役(現任) 2007年9月 エンプレス㈱ 監査役(現任) 2008年12月 (一財)プロセスマネジメント財団 評議員(現任) 2013年3月 総合保険サービス㈱ 監査役(現任) 2013年7月 ㈱IMSI 監査役(現任) 2016年1月 (一社)日本テレワーク経理支援機構外部理事 2016年8月 当社監査役 2018年7月 ㈱KAGホールディングズ 取締役 2022年11月 当社取締役監査等委員(現任) (注)3 800 役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 所有株式数 (株) 取締役 監査等委員 藤田 友佳子 1965年12月17日 1986年4月 大阪商船三井船舶㈱(現㈱商船三井)入社 2000年7月 ㈱リクルートFNX事業部(現㈱ネクスウェイ)入社 2006年4月 医療法人社団回心会入社 2015年12月 ㈱Tree of Heart設立 代表取締役社長(現任) 2020年7月 ㈱PHONE APPLI入社 2024年4月 同社執行役員CWO(現任) 2024年4月 公益社団法人企業情報化協会 IT人材活性化研究会企画委員(現任) 2025年6月 (一社)日本コンピュータシステム販売店協会理事(現任) 2025年11月 当社取締役監査等委員(現任) (注)4 - 計 3,785,500 (注) 1.島田貴子、中川浩之、三ツ橋徹及び藤田友佳子は、社外取締役であります。 2.取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は、2025年8月期に係る定時株主総会の終結の時から2026年8月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 3.取締役(監査等委員)島田貴子、中川浩之及び三ツ橋徹の任期は、2024年8月期に係る定時株主総会終結の時から2026年8月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 4.取締役(監査等委員)藤田友佳子の任期は、2025年8月期に係る定時株主総会終結の時から2027年8月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 5.代表取締役社長平岡秀一の所有株式数は、同氏が議決権の過半数を保有する資産管理会社の保有株式数を含めた実質所有株式数を記載しております。 6.代表取締役社長平岡竜太朗は、代表取締役会長平岡秀一の子息です。
2 【沿革】 株式会社サイエンスアーツ設立以後の当社に係る経緯は、次のとおりであります。 年月 概要 2003年9月 東京都港区虎ノ門に当社設立 ITコンサルティング事業を開始 2004年3月 資本金を18,225千円に増資 2005年10月 資本金を79,975千円に増資 2006年1月 資本金を104,975千円に増資 2006年12月 本社を東京都渋谷区初台に移転 2007年9月 データベース管理システム「ALTIBASE」の販売を開始 2007年9月 資本金を117,475千円に増資 2008年12月 「ALTIBASE」が国内最大手医療機器メーカーのデータベースとして採用 2009年11月 本社を東京都中央区日本橋人形町3丁目に移転 2009年12月 資本金を134,475千円に増資 2010年11月 大手システムインテグレーターが金融機関向けに提供するFXシステムに「ALTIBASE」採用 2011年5月 本社を東京都中央区日本橋人形町1丁目に移転 2013年4月 資本金を50,000千円に減資 2013年7月 本社を東京都中央区日本橋堀留町に移転 2015年9月 スマートフォンIP無線サービス Aldio(アルディオ)の開発・販売を開始 2017年10月 本社を東京都中央区東日本橋に移転 2018年4月 1対多のグループ一斉音声通信Aldioの通信技術における国内特許を取得 2018年9月 1対多のグループ一斉データ通信における映像配信技術の国内特許を取得 2018年10月 第三者割当による自己株式の処分により115,050千円調達 2018年12月 第三者割当による自己株式の処分により149,850千円調達 2019年4月 本社を東京都新宿区神楽坂に移転 2019年10月 「株式会社シアンス・アール」から「株式会社サイエンスアーツ」へ社名を変更 2019年10月 「Aldio」から「Buddycom(バディコム)」へサービス名を変更 2020年8月 第三者割当による自己株式の処分により152,150千円調達 2020年10月 1対多のグループ一斉音声通信Buddycomの通信技術における韓国での特許を取得 2020年11月 第三者割当による自己株式の処分により50,150千円調達 2021年1月 1対多のグループ一斉音声通信Buddycomの通信技術におけるシンガポールでの特許を取得 2021年4月 1対多のグループ一斉音声通信Buddycomの通信技術における中国での特許を取得 2021年11月 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 2022年4月 東京証券取引所グロース市場に移行 2022年7月 1対多のグループ一斉音声通信Buddycomの通信技術におけるドイツ、イギリス、フランス、イタリアでの特許を取得 2022年11月 1対多のグループ一斉データ通信における映像配信技術における米国での特許を取得 2023年1月 1対多のグループ一斉音声通信Buddycomの通信技術(サーバー側)における米国での特許を取得 2023年8月 本社を東京都渋谷区渋谷に移転 2024年2月 1対多のグループ一斉データ通信におけるロケーショングループ制御等技術における国内特許を取得 2024年10月 楽天グループ株式会社及び株式会社JVCケンウッドを引受先とした第三者割当増資を実施し、資本金を442,731千円に増資 2025年2月 Buddycomベルの国内特許を取得
役員情報は有報に記載された範囲です。部長級など社内キーマンの網羅情報ではありません。
EDINET(金融庁)
有価証券報告書-第22期(2024/09/01-2025/08/31)
EDINET(金融庁)
有価証券報告書-第21期(2023/09/01-2024/08/31)
EDINET(金融庁)
有価証券報告書-第20期(2022/09/01-2023/08/31)
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有価証券報告書-第19期(令和3年9月1日-令和4年8月31日)
EDINET(金融庁)
有価証券報告書-第18期(令和2年9月1日-令和3年8月31日)
XBRL から抽出: 43 / 他の開示値から算出: 1
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